「身長を伸ばすなら、まずカルシウム」
「カルシウムがないと、身長が伸びない」
「身長を伸ばすために一番大切な栄養素は、カルシウム!」
身長を伸ばす話には、必ず「カルシウム」というキーワードが登場します。
神様をたたえるかのように「身長を伸ばしたいなら、とにかくカルシウムが必要」という話が聞かれます。
たしかに骨の99パーセントは、カルシウム。
身長を伸ばすなら、カルシウムは欠かせない栄養素です。
しかし、身長を伸ばすのに最も大切な栄養素がカルシウムと思っているなら、誤解があります。
実は、身長を伸ばすために一番大切な栄養素は、カルシウムよりタンパク質です。
建物の建設に例えると、タンパク質は「鉄筋」であり、カルシウムは「コンクリート」です。
建物を作る際、まず鉄筋を組み立てなければ、いくらコンクリートがあっても建物は成り立ちません。
タンパク質は、骨や筋肉だけでなく、爪・皮膚・髪の毛など、体のほとんどの組織で材料として使われます。
もちろん肝心の成長ホルモンも、材料はタンパク質。
タンパク質は三大栄養素の1つであることからも、大変重要であることがわかります。
「身長を伸ばすならカルシウム」という偏った考えは、思い込みであると気づいたほうがいいでしょう。
栄養素に優劣をつけるわけではありませんが、優先度で考えるなら、カルシウムよりタンパク質です。
「身長を伸ばすならカルシウム」というより「身長を伸ばすならタンパク質」というほうが、栄養学的には正しいと言えます。
タンパク質は、卵・牛乳・大豆・鶏肉などに多く含まれます。
成長期は、積極的にタンパク質を取り、ぐんぐん身長を伸ばしていきましょう。