思春期になれば、お酒やタバコに興味が出てくる年ごろ。
身長を伸ばすのに、お酒やタバコは効果があるのでしょうか。
答えは単純明快です。
まったく効果はありません。
むしろ子どもの場合、成長を阻害する悪影響があります。
お酒に含まれる「アルコール」や、タバコに含まれる「ニコチン」は、成長ホルモンの分泌を妨げる悪影響が確認されています。
アルコールもニコチンも、脳の中枢神経や自律神経を興奮させる働きがあります。
成長ホルモンは「脳下垂体」というところから分泌されます。
脳下垂体は、エンドウ豆くらいの大きさですが、大変重要な器官。
体の内分泌腺の活動を促す、さまざまなホルモンを分泌する役割があります。
アルコールやニコチンを摂取すると、脳下垂体の働きが鈍くなります。
未熟な子どもの場合、アルコールやニコチンの影響を強く受けやすいため、成長に悪い影響をもたらします。
成長期の子どもの飲酒や喫煙は、発育への悪影響が明確に確認されています。
大人の真似をして、楽しんでみようかと思うかもしれませんが、絶対いけません。
そもそも未成年による飲酒や喫煙は、法律で禁止されています。
意味がなく禁止されているわけではなく、未成年の健康を守るために定められた法律です。
「1杯だけ」「1本だけ」という油断も禁物です。
飲酒も喫煙も、法律で許される年齢になるまでは必ず控えましょう。