「原稿があるから大丈夫」
その油断が命取りです。
たしかに原稿には、さまざまなメリットがあるのも事実です。
原稿を見ながら話せば、事前練習の手間を減らせます。
言葉に詰まることなく、スムーズに話ができます。
確実にど忘れもなくなります。
「緊張もなくなるはず」と思うかもしれませんが、ここが落とし穴です。
原稿に頼りすぎると、かえって緊張を促します。
原稿に頼りすぎると、どうなるか。
話し方が棒読みになるでしょう。
発表の雰囲気が堅くなるでしょう。
聴衆から厳しい視線が向けられるでしょう。
ため息も聞こえてくるでしょう。
聴衆全体が自分の発表に失望して、厳しい目が向けられていることがわかるため、ますます緊張が強くなるのです。
いくら原稿が便利でも、頼りすぎないことです。
原稿は便利ですが、万能ではありません。
原稿があっても、できるだけ原稿を見ないで発表できるのが理想的です。
アナウンサーを思い出してください。
アナウンサーは、前を向いて話をしているから、話もすっと頭に入ってきます。
前を向いて話をするほうが、自信や余裕が感じられるため、説得力を表現しやすくなります。
何度も練習して、できるだけすらすら発表ができるようにしておきましょう。
アナウンサーのような話し方を理想として練習します。
アナウンサーのような話し方ができなくても、できるだけ近づける努力が大切です。
原稿は、話しながらときどき見る程度にするのが適切です。
発表中は、聴衆を見ながら話すのが最も好印象です。