おおむね基本的なマナーについては、マナーの解説書に書かれています。
しかし、レストランでは思わぬトラブルが発生する場合があります。
マナー解説書とはいえ、書ききれないことがあります。
「ワイングラスに髪の毛が入った」
「おならの音が聞こえた」
「食事中、急な用事を思い出した」
マナー本に書かれていない特殊なトラブルのとき、どう対応するのか。
まず、トラブルが発生して慌てて行動をするのは、一番よくありません。
慌てて行動をすることで、別のトラブルが発生しやすくなり、悪循環です。
こういう場合、どうしますか。
多くの人が「落ち着いて行動をしよう」と思うはずです。
しかし、これは逆効果なのです。
「落ち着いて行動しよう!」と思う時点で、慌てています。
「落ち着け」と思うのは「自分は今、慌てている」という自覚を促してしまいます。
「落ち着け! 落ち着け!」と思うほど、余計に焦ってしまうのが人間です。
余計にパニックになる可能性がある。
では、どうすればいいのか。
本当に大切なのは「慌てない」ということです。
慌てさえいなければ、自然と落ち着いた行動ができるようになるからです。
つまり、突然のトラブル発生のときに大切なのは「落ち着いて行動すること」より「慌てないこと」です。
まず、一呼吸置く。
決して慌てない。
これだけでいいのです。
慌てさえいなければ、解決策は自然と思い浮かびます。
気分が悪くなったときには「ちょっと失礼」と言って、中座します。
自分だけではどうしても対応ができない場合のときは、給仕を呼びましょう。
普段から突然のトラブルの際「慌てない」という癖をつけておきましょう。
どんなときにも取り乱さない習慣を身につけておきましょう。
自然と慌てない行動ができるのです。