レストランの給仕やソムリエにとって、お客さんには2種類います。
どちらでもない人はいなくて、必ずどちらかに分類されます。
まず嫌われる客は「レストランの雰囲気を壊す人」です。
フォーマルなレストランには、雰囲気を作るために時間・努力・お金を投下しています。
勝手に厳粛な雰囲気ができるわけではありません。
フォーマルなレストランの雰囲気には、かなり気を使われています。
雰囲気を作るのは、大きな努力とお金がかかります。
たとえばあなたの部屋を、厳粛で緊張感のある空間にするためには、どうしますか。
高価な家具を買い揃えたり、きれいに掃除をしたりなど、時間・努力・お金などが必要ですね。
維持をするのも大変です。
フォーマルなレストランも、同じなのです。
きちんとした雰囲気を作り、維持するために、努力を重ねています。
レストランの雰囲気を壊すようなお客さんは嫌われます。
カトラリーがかちゃかちゃと音を立てたり、大声で騒いだりなどです。
レストランの雰囲気が悪くなると、評判も落ちますし、評判が落ちれば売り上げも下がり、悪循環になります。
そういう悪循環の発端となるようなお客さんは嫌われます。
にこやかに接していても、内心では「早く出ていってほしい。二度と来ないでほしい」と思われているはずです。
一方、好かれるお客さんというのは、雰囲気作りに貢献する人です。
レストランのルールにのっとって動いてくれるお客さんは、厳粛な雰囲気の一部です。
エレガントなテーブルマナーで食事をする人ばかりが来店していると「きちんとしたレストランだ」と思われます。
レストランの雰囲気がよくなると、評判もよくなり、評判がよくなると売り上げも上がる好循環になります。
そういう好循環の発端となるようなお客さんは好かれます。
あなたはどちらのお客さんですか。
やはり一番大切なのは、テーブルマナーです。
服装はスーツを着られれば誰でもできますが、マナーは磨く時間や努力が必要です。
きちんとしたテーブルマナーの人は、給仕やソムリエからも好かれる人になれるのです。