執筆者:水口貴博

犬の気持ちを理解しながら育てる30の方法

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水口家での飼い主と犬との間にあった、暗黙の了解。

水口家での飼い主と犬との間にあった、暗黙の了解。 | 犬の気持ちを理解しながら育てる30の方法

犬は、結構何でも食べる動物です。

私は、猫・カメ・ウサギ・モルモット・インコ・ニワトリなど飼ったことがありますが、動物にはそれぞれ好き嫌いがあります。

しかし、犬の場合、与えてはいけない食べ物にさえ気をつければ、好き嫌いをせずに、何でも食べてしまいます。

お寿司・食パン・ケーキなど、食べられないものを見つけるほうが大変です。

もちろん犬が食べられないネギ類やチョコレートなど気をつけてさえいれば、結構いい具合に食べてくれます。

犬にも好き嫌いがありますが、ほかのペットと比べると圧倒的に少ないです。

しかも食べ方がいい。

水口家の夕食では、食べきれなかった分は、飼っている犬であるクッピーにいつも食べてもらっていました。

クッピーとしても大喜びです。

やはり毎日ドッグフードでは飽きているのでしょう。

たまに変わった食事が出てくると、喜びます。

水口家の場合、母や妹が作りすぎた夕食は、自宅で飼っている犬にあげていました。

理由は2つありました。

1つは「いつもドッグフードばかりではかわいそうだな」という気持ちです。

人間でも同じ食事ばかり食べていれば飽きがきてしまうように、たまには変わった食事を与えて、犬の気分転換も考えていました。

2つ目の理由は「水口家の残り物を処理してもらうため」です。

生ごみを出すのは心苦しく感じます。

食べてもらえるなら食べてもらいたい気持ちがあり、犬にあげていました。

食事の残り物とはいえ、味は立派なものです。

残り物なので量は少ないですが、食事をする際に残り物を出さないようになり、生活面で楽になっていました。

この残り物を食べてもらったときですが、水口家内では「暗黙の了解」がありました。

たくさん食べれば、カロリーも余分に取ってしまうことになりますね。

犬に残り物を食べてもらうお礼として、散歩の量も増やすという約束がありました。

水口家の余り物を食べてくれたときは、お礼として次の散歩のとき、いつもより長く距離を歩くことになっていました。

犬は基本的にほかの動物に比べ、毎日散歩をする特徴があるため、多少のカロリーはすぐ燃焼してしまいます。

餌をやるだけで散歩をしなければ太るばかりですが、きちんと散歩の量を増やしていれば問題ありません。

こうしたバランスを取れれば、食事の後処理にも困らず、飼い主は助かります。

一方、犬としてもおいしい餌がもらえ、しかもたくさん散歩もできるというメリットがあります。

飼い主にとっても犬にとっても、嬉しいことになるのです。

犬の気持ちを理解しながら育てる方法(25)
  • 残り物を食べてもらったお礼として、散歩の量も余分に増やす。
屋外で飼うなら、犬の立場になって考える必要がある。

犬の気持ちを理解しながら育てる30の方法

  1. 犬が素早く動くものに反応してしまうのは、野生だったころの名残。
  2. 犬同士にも相性がある。
  3. 痛みでしつけようとすると、犬から嫌われる。
  4. 広いハウスより、狭いハウスのほうが、落ち着く。
  5. 実は、犬も夢を見る。
  6. 犬は色を見分けるのが、大の苦手。
  7. 先住犬がいる家で、新しく犬を飼うときの注意ポイント。
  8. なぜ犬は、飼い主に叱られたときほど大きなあくびをするのか。
  9. 大はしゃぎする犬を、おとなしくしつける方法。
  10. 猫は、舌の上で水をすくって飲む。
    犬は、舌の裏で水をすくって飲む。
  11. 犬用のお洋服は、単なるおしゃれだけではなかった。
  12. 「褒める量」より「叱る量」のほうが多くなっていませんか。
  13. いきなり登場したハウスに、なかなかなじんでくれないときの対処。
  14. いくらおなかがすいているとはいえ、拾い食いはやめさせる。
  15. 道端の草は、衛生的によくないので食べさせないほうがいい。
  16. 餌をやるのが楽とはいえ、出したままにするのはやめたほうがいい。
  17. なぜか自分からリードを噛み切って、飼い主のもとを離れたがる犬の気持ち。
  18. 首輪に連絡先を書いた迷子札をつけておけば、迷子になっても怖くない。
  19. よく噛んで食べさせるのを、強要しないようにする。
  20. 犬は肉食。
    好きな肉にも、順番がある。
  21. 犬のマーキング行為は、存在のアピールをする重要な役目を果たす。
  22. 犬が変なポーズで寝始めたら、飼い主は大喜びしていい。
  23. 犬が本当に成長するために必要なのは、意外にも飼い主以外の人と接する機会。
  24. 飼い主が気を配る必要があるのは、生まれたばかりの子犬より、むしろ子どもたちの行動。
  25. 水口家での飼い主と犬との間にあった、暗黙の了解。
  26. 屋外で飼うなら、犬の立場になって考える必要がある。
  27. 犬のよだれは、人の汗に相当する。
  28. においを嗅ぎ回る犬は、人がニュースを確かめることに相当する。
  29. 動物病院の選び方で大切なのは、先生の思いやり。
  30. 曖昧な部分を残したほうが、犬との付き合いはうまくやっていける。

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