執筆者:水口貴博

犬の気持ちを理解しながら育てる30の方法

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大はしゃぎする犬を、おとなしくしつける方法。

大はしゃぎする犬を、おとなしくしつける方法。 | 犬の気持ちを理解しながら育てる30の方法

「ただいま!」

飼い主が家に帰ってくるやいなや「待っていました」とばかりに、大はしゃぎし、飼い主に飛びついてくることがあります。

家で待ってくれている存在がいるというのは本当にありがたいことです。

こういうときの犬の行動には本当に癒されますね。

疲れているときに、こういう出迎え方をされると、飼い主も癒され、元気が出てきます。

ただ、たまにこういう状況ならいいですが、これが「いつも」となるとどうでしょうか。

犬の性格にもよりますが、普段からよくはしゃぎ回るやんちゃな犬がいます。

いつも興奮したり、いつも飼い主に飛びついてきたり、家のあちこちを走り回ったりなどです。

元気がいいのは結構ですが、いつも落ち着きがなく、あまりに元気すぎるのも少し困りますね。

散歩の途中、小さい子どもやお年寄りに飛びかかって、けがをさせれば大変です。

普段からおとなしくて行儀のいい犬に育てたいと思いますが、問題なのは「どうやってしつけるか」です。

こういうとき、おとなしくしてほしいと思い、飼い主が「静かにしなさい」というと、逆効果になる場合があります。

飼い主が相手にしてくれたと感じ、余計にはしゃぎ回ってしまいます。

言葉がわかれば「静かにしなさい」という言葉が理解できない犬に、どうおとなしくしつければいいのでしょうか。

おすすめの方法があります。

  1. 徹底的に無視をする

まず、はしゃぎ回る犬がおとなしくなるまで、無視します。

このときは目も合わせない。

話しかけない。

徹底的に無視です。

少し心が痛みますが、犬へのしつけのために、ぐっとこらえて無視し続けましょう。

  1. おとなしくなるまで待つ

無視をし続けて、しばらく経てば、おとなしくなります。

飼い主が相手にしてくれないことがわかれば、犬も白けてくるはずです。

5分かかることもあれば、10分くらいなど犬によってさまざまですが、とにかく犬がおとなしくなるまで待ちましょう。

  1. おとなしくなればすぐ褒める

相手にしないでしばらくすると、白けたり疲れたりして、おとなしくなります。

そうなったときがチャンスです。

飼い主は、おとなしくなった犬をすかさず、褒めてあげましょう。

頭をさすったり、笑顔で「偉いね」と話しかけたりしましょう。

そうすると犬は「飼い主は、おとなしいほうが喜んでくれるのだな」と理解します。

この3段階によって、犬は落ち着きのある犬へと成長します。

飼い主が「無視をするか」「褒めるのか」というのは、まったく正反対の態度です。

だからこそいい。

両極端な態度によって、飼い主が求めている態度を理解していくのです。

犬の気持ちを理解しながら育てる方法(9)
  • 大はしゃぎする犬は、おとなしくなるまで無視をして、おとなしくなれば褒める。
猫は、舌の上で水をすくって飲む。
犬は、舌の裏で水をすくって飲む。

犬の気持ちを理解しながら育てる30の方法

  1. 犬が素早く動くものに反応してしまうのは、野生だったころの名残。
  2. 犬同士にも相性がある。
  3. 痛みでしつけようとすると、犬から嫌われる。
  4. 広いハウスより、狭いハウスのほうが、落ち着く。
  5. 実は、犬も夢を見る。
  6. 犬は色を見分けるのが、大の苦手。
  7. 先住犬がいる家で、新しく犬を飼うときの注意ポイント。
  8. なぜ犬は、飼い主に叱られたときほど大きなあくびをするのか。
  9. 大はしゃぎする犬を、おとなしくしつける方法。
  10. 猫は、舌の上で水をすくって飲む。
    犬は、舌の裏で水をすくって飲む。
  11. 犬用のお洋服は、単なるおしゃれだけではなかった。
  12. 「褒める量」より「叱る量」のほうが多くなっていませんか。
  13. いきなり登場したハウスに、なかなかなじんでくれないときの対処。
  14. いくらおなかがすいているとはいえ、拾い食いはやめさせる。
  15. 道端の草は、衛生的によくないので食べさせないほうがいい。
  16. 餌をやるのが楽とはいえ、出したままにするのはやめたほうがいい。
  17. なぜか自分からリードを噛み切って、飼い主のもとを離れたがる犬の気持ち。
  18. 首輪に連絡先を書いた迷子札をつけておけば、迷子になっても怖くない。
  19. よく噛んで食べさせるのを、強要しないようにする。
  20. 犬は肉食。
    好きな肉にも、順番がある。
  21. 犬のマーキング行為は、存在のアピールをする重要な役目を果たす。
  22. 犬が変なポーズで寝始めたら、飼い主は大喜びしていい。
  23. 犬が本当に成長するために必要なのは、意外にも飼い主以外の人と接する機会。
  24. 飼い主が気を配る必要があるのは、生まれたばかりの子犬より、むしろ子どもたちの行動。
  25. 水口家での飼い主と犬との間にあった、暗黙の了解。
  26. 屋外で飼うなら、犬の立場になって考える必要がある。
  27. 犬のよだれは、人の汗に相当する。
  28. においを嗅ぎ回る犬は、人がニュースを確かめることに相当する。
  29. 動物病院の選び方で大切なのは、先生の思いやり。
  30. 曖昧な部分を残したほうが、犬との付き合いはうまくやっていける。

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