執筆者:水口貴博

犬の気持ちを理解しながら育てる30の方法

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犬のよだれは、人の汗に相当する。

犬のよだれは、人の汗に相当する。 | 犬の気持ちを理解しながら育てる30の方法

犬の呼吸は、口で激しい様子が特徴です。

そばにいても呼吸の音が聞こえるくらい、激しく口で呼吸をしています。

この激しい呼吸は「体温調節」の意味を果たしています。

犬は基本的に汗を流しているところを見ないはずです。

犬が汗をかくのは、4本の足の裏にある肉球の間から少し汗を出すくらいです。

体温調節の中心は、ほとんどが口呼吸によって行われています。

一生懸命に口で呼吸をすることで水分を蒸発させ、体の中の熱を逃がし、体温を調整しています。

冬より暑い夏のほうが、深く大きく口呼吸をしているはずです。

ただ、普段と変わらない呼吸ならいいですが、よだれが止まらないほど、強く口で呼吸しているときがあります。

「おなかでもすいたのかなあ」

よだれといえば、人間はおいしいものを見たり、おなかをすかせていたりするイメージですが、犬の場合は事情が異なるようです。

犬は口呼吸で体温調節しますが、その体温調整を急激に行っている場合は、よだれをたらします。

わかりやすくいえば、犬のよだれは、人の汗に相当します。

特に、体温を著しく調整する必要があるときに、流す汗です。

もし、犬がよだれをたらしていれば「熱すぎるよ。苦しいよ」というメッセージです。

室内で飼っているなら、少しエアコンの温度を調整するなどすればいいでしょう。

屋外で飼っているなら、直射日光が当たる場所は避け、日陰の涼しい場所に移動させてやるなどしましょう。

ただし、それでもよだれが止まらず、量がひどい場合は、何か病気にかかっていることも考えられます。

口内炎や消化器の病気などが考えられますので、動物病院に連れて行き診てもらったほうがいいでしょう。

犬の気持ちを理解しながら育てる方法(27)
  • 犬のよだれは、体温調節の役目があることを理解する。
においを嗅ぎ回る犬は、人がニュースを確かめることに相当する。

犬の気持ちを理解しながら育てる30の方法

  1. 犬が素早く動くものに反応してしまうのは、野生だったころの名残。
  2. 犬同士にも相性がある。
  3. 痛みでしつけようとすると、犬から嫌われる。
  4. 広いハウスより、狭いハウスのほうが、落ち着く。
  5. 実は、犬も夢を見る。
  6. 犬は色を見分けるのが、大の苦手。
  7. 先住犬がいる家で、新しく犬を飼うときの注意ポイント。
  8. なぜ犬は、飼い主に叱られたときほど大きなあくびをするのか。
  9. 大はしゃぎする犬を、おとなしくしつける方法。
  10. 猫は、舌の上で水をすくって飲む。
    犬は、舌の裏で水をすくって飲む。
  11. 犬用のお洋服は、単なるおしゃれだけではなかった。
  12. 「褒める量」より「叱る量」のほうが多くなっていませんか。
  13. いきなり登場したハウスに、なかなかなじんでくれないときの対処。
  14. いくらおなかがすいているとはいえ、拾い食いはやめさせる。
  15. 道端の草は、衛生的によくないので食べさせないほうがいい。
  16. 餌をやるのが楽とはいえ、出したままにするのはやめたほうがいい。
  17. なぜか自分からリードを噛み切って、飼い主のもとを離れたがる犬の気持ち。
  18. 首輪に連絡先を書いた迷子札をつけておけば、迷子になっても怖くない。
  19. よく噛んで食べさせるのを、強要しないようにする。
  20. 犬は肉食。
    好きな肉にも、順番がある。
  21. 犬のマーキング行為は、存在のアピールをする重要な役目を果たす。
  22. 犬が変なポーズで寝始めたら、飼い主は大喜びしていい。
  23. 犬が本当に成長するために必要なのは、意外にも飼い主以外の人と接する機会。
  24. 飼い主が気を配る必要があるのは、生まれたばかりの子犬より、むしろ子どもたちの行動。
  25. 水口家での飼い主と犬との間にあった、暗黙の了解。
  26. 屋外で飼うなら、犬の立場になって考える必要がある。
  27. 犬のよだれは、人の汗に相当する。
  28. においを嗅ぎ回る犬は、人がニュースを確かめることに相当する。
  29. 動物病院の選び方で大切なのは、先生の思いやり。
  30. 曖昧な部分を残したほうが、犬との付き合いはうまくやっていける。

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