親子間の教育で発生しがちな問題があります。
「かわいいわが子には、きちんとした人になってもらいたい」
そういう思いが強いゆえに、教育が厳しくなり、いつも怒ってばかりの親になってしまうことです。
親は「わが子のための愛情表現」のつもりですが、子どもには「いつも怒ってばかりの親」という印象が強く残ります。
もちろんある程度の教育の厳しさは必要ですが、あまりにいつも怒ってばかりの親はいい気がしません。
その結果、子どもから嫌われてしまいやすくなります。
これと同じような現象が、飼い主と犬との間にも起こる場合があります。
行儀がよくていい子に育ってほしい飼い主の気持ちはわかりますが、その気持ちが強すぎると、行きすぎたしつけになりがちです。
行儀のいい犬にしつけようとする思いが強すぎるがゆえに、いつも叱ってばかりの飼い主になってしまう場合があります。
もちろんある程度のしつけの厳しさは必要ですが、あまりにいつも怒ってばかりの飼い主はいい気がしません。
叱ってばかりになると、犬から怖がられてしまい、嫌われます。
その結果、飼い主から離れて、言うことを聞きにくくなります。
あなたの場合はどうでしょうか。
しつけるときに叱るなら、褒める量よりたくさん叱っていませんか。
「叱る量」より「褒める量」のバランスが重要です。
必ず、叱る量より、褒める量のほうが多くなるように心がけましょう。
叱る量のほうが多いと、犬には「飼い主はいつも怒っているなあ」という印象のほうが強くなります。
褒める量のほうが必ず多くなるようにしましょう。
たくさん褒める分には問題ありませんが、たくさん叱りすぎるとぐれてしまうのは、人間だけでなく犬も同じなのです。