私は、犬と猫の両方を飼ったことがあります。
犬と猫の違いは数多くありますが、その1つに水の飲み方がありました。
「喉が渇いたでしょ。水をお飲み」
水の入った器を差し出すと、犬と猫とでは飲み方に大きな違いがあることを発見しました。
猫は行儀よく水を飲むのに、犬は食器の外にまで水が飛び跳ね、食器周りが水浸しになってしまいます。
ずさんな水の飲み方に驚いた飼い主も多いのではないでしょうか。
飲んでいる量より、こぼしている量のほうが多いのではないかと思い、笑ってしまうほどです。
必ずと言っていいほど、器から水をこぼし、器の周りを水浸しにされてしまいます。
実は、水の飲み方が犬と猫とでは違います。
もし猫と犬とで水を飲む姿を見る機会があれば、ぜひ舌に注目してみましょう。
猫は舌の上で水をすくっていますが、犬は舌の裏で水をすくっています。
猫の場合、舌の上に水を乗せやすいような突起がたくさんあるので、水を飲みやすくなっています。
一方、犬の場合は、舌の上がつるつるしています。
突起物があまりありません。
仕方ないので、舌の裏側で水をすくって飲もうとするため、器の外に水がこぼれ出てしまいます。
行儀よく飲み方をしつけたいと思っても、人のように手が使えるわけではないので、なかなか難しいようです。
もし、器の周りを水浸しにされたくなければ、あらかじめ水を吸い取るマットを器の下に敷いておけばいいでしょう。