夫婦でよく話すのは、父親より母親のケースが多いのではないでしょうか。
もちろん父親でおしゃべりの人もいますが、そういうケースはまれです。
おしゃべりは女性の得意技であり、主導権を握っています。
平日、父親は仕事で家にいないため、日中にあった子どもの出来事や心配など、細かく連絡しようとします。
「最近、あの子何だか元気がないみたい。心配だわ」
「あの子、今日テストで悪い点取ったの。塾に通わせたほうがいいのかしら」
「最近私の言うことを聞かなくなった。あなたからも何とか言ってよ」
言わんとしていることはわかりますが、往々にして、話の量が多くなりがちです。
わが子のことで、話の量も力が入り、長々と話してしまいがちです。
母親の話を聞くだけで疲れてしまい、父親としては、中途半端な返事をしてしまいがちです。
「うん」
「ああ」
「まあなあ」
「はあ」
「へえ」
Yesでもない。
だからとはいえ、Noでもない。
こうした曖昧な態度を、母親は嫌がります。
曖昧な返事をするから、母親は「きちんと聞いているの!」とヒステリックになります。
まだ返事をするだけ、いいほうです。
一番いけないのは、無言になることです。
母親の話に対して何の反応もなくなるのは、一番いけません。
無関心ということです。
女性にとって無言は、無視されたと感じます。
冷めた夫婦はここから始まります。
「夫婦の終わり」さえ、予感させてしまいます。
父親としては、面倒でも母親の話に対して、きちんと返事を返すことです。
父親がしっかり返事をし「わかったよ」と言えば、済む話です。
もし1人にさせてもらいたければ「少し疲れているから、静かにしてくれないか」と言うだけでもOKです。
「次の週末に、俺から子どもに言っておくよ」
「週末には、子どもの相手をするよ」
何か、きちんとした返事をすることです。
はっきりした返事で、妻は安心するのです。