猫のタイプによっては、器の中に入れた水を素直に飲んでくれないときがあります。
餌はおいしそうに食べますが、水を直接飲むのを拒む猫もまれにいるようです。
そういう状況になれば、1つチェックしていただきたいことがあります。
食事の内容です。
もしかして、水気の多い食事になっていないでしょうか。
キャットフードの種類によっては、水分が多く含まれて湿っているものがあります。
水気の多い食事の場合なら、食事中の水気から水分を摂取しているので、あまり水を必要としていません。
もともと猫にとって自然な水分補給の方法は「水を直接飲むこと」より「食事に含まれる水分を摂取するスタイル」です。
元来、猫は砂漠出身です。
祖先の「リビア猫」だったころは、エジプトの砂漠で暮らしていました。
砂漠では水を直接飲める機会は大変少ないため、水分はどうやって補給したのかというと、捕らえた獲物からでした。
小動物の体から水分を摂取していたため、猫の体の臓器は、水分を効率よく吸収し、水分を節約しながら消化する力が強いです。
そのため、水を直接飲む習慣がなくても、そもそもウェットタイプの食事が中心なら、大きな問題にはなりません。
すでに食事から水分補給しています。
ただし、乾燥したドライ系フードであるにもかかわらず、水も飲んでくれないなら問題です。
それは完全に水分が不足しているはずです。
水分が不足していると、膀胱炎や結石などの病気になる可能性が高くなります。
何らかの体調の異変が考えられますので、すぐ動物病院の獣医師に診てもらうといいでしょう。