執筆者:水口貴博

子どもの才能を伸ばす30の習慣

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子どもの「やってみたい」という言動を、親はできるだけ支える。

子どもの「やってみたい」という言動を、親はできるだけ支える。 | 子どもの才能を伸ばす30の習慣

大人が何か新しいことを挑戦しようとするとき、さまざまなことを考えます。

どのくらい時間がかかることか。

将来、お金につながることか。

世間的にかっこいいことか。

すべての大人がそうだとは限りませんが、ある程度、社会や世の中を知ってしまうと、事前に考えてしまうことも多くなります。

そういう数多くのことを考えられるのが、大人の素晴らしい長所ではありますが、一方で短所でもあります。

大人になってから自分の才能を見つけにくいのは、そうした邪念が入り交じるからです。

本当は素直で正直な気持ちがありますが、邪念が入ったせいで「素直な自分の気持ち」がよくわからなくなります。

空にはいつも太陽があるのに、雲が光を遮っているようなイメージです。

それに対して、子どもは素直で正直です。

時間・お金・世間体など一切気にしません。

いえ、まだそういうことを具体的にわかっていません。

自分がやってみたいな、楽しそうだなと思うことを、素直に「やってみたい」といいます。

それに必要な時間・お金・世間体・責任など、一切考慮しません。

親が心配しているのをよそに、子どもは自分の気持ちに素直で正直な発言や行動をします。

だからこそ、好きなことを発見しやすいし、伸びやすくなります。

それが、子どものいいところです。

そういうとき、親の都合で子どもの意見をつぶさないことです。

大人はつい「まだ早い。やめなさい。もっと大人になってから」と、子どもがやりたいことをさまざまな角度から遮ろうとします。

それではせっかくの素直で正直な発言や行動が制限されます。

時間・お金・世間体など、さまざまな心配や不安を感じるのは当然です。

ですが、まずは子どもの気持ちを第一に「やりたい」と思うことを体験させてください。

子どもがやりたいということに、早すぎることはありません。

むしろ早くに体験させるからこそ、他の人より秀でた能力を見つけ、伸ばしやすくなります。

早い時期にいろいろなことを体験させることで、自分の才能を発見しやすいのです。

子どもの才能を伸ばす習慣(9)
  • 子どもの「やりたい」という気持ちを、大切にする。
夢中になって本を読むとき、その先に才能の可能性があるのかもしれない。

子どもの才能を伸ばす30の習慣

  1. 子どもの才能発揮は、マズローの5段階欲求説が鍵を握る。
  2. 愛情の注がれた子どもは、自然と才能を伸ばしていく。
  3. 子どもに約束を守りなさいという前に、親がきちんと約束を守る。
  4. 子どもに完璧を求めすぎない。
  5. 子どもの悪いところではなく、いいところを見る。
  6. 子どもの成長を喜ぶと、子どもの伸びはもっとよくなる。
  7. 子育て上手な親は演技がうまい。
    見ていないふりをしながら、しっかり見る。
  8. 社会のルール・マナー・常識などの勉強を、すべて学校任せにしない。
  9. 子どもの「やってみたい」という言動を、親はできるだけ支える。
  10. 夢中になって本を読むとき、その先に才能の可能性があるのかもしれない。
  11. 成功した親に育てられると、子どもも成功しやすくなる。
  12. 単に否定するしつけで終わらせない。
    代替案を与えながらしつける。
  13. 子どもの見方や感じ方を、最大限尊重する。
  14. 子どもの才能を伸ばすとき、親はエジソンの母を見習うべし!
  15. さまざまな経験を積むことは、自分の向き・不向きを知るきっかけになる。
  16. 心より技能を重視すると、才能は伸び悩む。
  17. 何事も「楽しさ」から教えることが肝心。
  18. 特定分野で、親より秀でた子どもに嫉妬しない。
  19. 子どもの「旺盛な好奇心」を、学校の勉強以上に重視する。
  20. 失敗は、成功の対義語ではなく同義語であると、子どもに教えてあげる。
  21. 「やりたいことをやる」という教育方針を貫く。
  22. 親がプラス発想だと、子どももプラス発想になる。
  23. 子どもが親を理解するのではなく、親が子どもを理解してあげないといけない。
  24. 私たちの元をたどれば、同じ親にたどり着く。
  25. 短所があるから、子どもは伸びる。
  26. わが子はわが子。
    他人の子と比べる必要はない。
  27. 才能に制限時間を設けないほうが、伸びやすくなる。
  28. 子どもは、親が思いもしない方向へ育っていくもの。
  29. 勉強ができない分野があってもいい。
    大切なことは「得意分野」があること。
  30. 「学ぶ楽しさ」から「生かす楽しさ」へスイッチを促す。

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