子どものころを思い出しましょう。
父と母のどちらと接する時間のほうが多かったでしょうか。
特殊なケースもありますが、一般的にはやはり「母親」と答える人が大多数のはずです。
男性は、生まれつき女性より、力も体力もあります。
そのため、家計を支える大黒柱が父である家族構成は、まだまだ主流です。
その仕事があるために、父は平日、家にいる時間が少ない。
母に比べて、子どもと触れ合う機会が少ないです。
ひどい場合なら、子どもが起きる前に家を出て、子どもが寝た後、家に帰ってくるというケースさえあります。
子どもと触れ合う時間を増やしたいが、なかなか思うようにいかない。
するとです。
子どもにとって身近な存在は、母側に偏りがちになります。
一方、父親という存在がだんだん遠ざかって感じられるようになります。
その結果、父というと「母より遠い存在」という印象が強くなります。
父は、子どもと触れ合う時間を意図的に増やしていかないと、どんどん母親寄りになります。
母の言うことは聞くけど、父の言うことは聞かなくなってしまいます。
休日、子どもと一緒にお風呂に入ろうとしても「お父さんよりお母さんのほうがいい」と、わがままを言う。
子どものために絵本を読んでやろうとしても「お母さんのほうがいい」と言われてしまう。
触れ合う機会が母のほうが多いので、こうなるケースは多い。
しかし、ここで諦めてはいけません。
触れ合う時間が少ない父親だからこそ、時間のある休日には、母親以上に触れ合う機会を増やすことです。
最初は子どもが嫌がることもありますが、めげずに一緒に触れ合う時間を増やしましょう。
「お父さんと一緒にいても楽しいよ」ということを、きちんと体感させることです。
仕事があるから仕方ないで終わらせるのではなく、意図的に増やすことが大切なのです。