執筆者:水口貴博

子どもの才能を伸ばす30の習慣

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社会のルール・マナー・常識などの勉強を、すべて学校任せにしない。

社会のルール・マナー・常識などの勉強を、すべて学校任せにしない。 | 子どもの才能を伸ばす30の習慣

社会のルール・マナー・常識というのは、すぐ習得できそうな気がします。

しかし、これが落とし穴です。

社会のルール・マナー・常識というのは、底なしの井戸のようです。

もちろん基本的な事柄なら、すぐ習得できることでしょう。

人と会えば挨拶、箸の持ち方など、何年も時間がかかるわけではありません。

しかし、1人の人間として生きていくために必要な社会のルール・マナー・常識になると、実に多種多様です。

範囲が狭いようで、実は広い。

浅いようで、実は深い。

すべてきちんと習得しようとすると、実に時間がかかります。

親としては、子どもが他人に迷惑をかけず、子どもに恥をかかせないよう教育を施す必要があります。

しかし、学校があるからとはいえ、基本的な社会のルール・マナー・常識の教育をほったらかしにするケースがあります。

その代表的な例でいえば「テーブルマナー」です。

ナイフとフォークの正しい使い方を知る必要があります。

高級なレストランに行くと、同じようなナイフやフォークがいくつも出てきます。

実はそれぞれに意味があり、使い方があります。

それは本で学んでも身につきません。

実際に自分が体を動かして身につけていきます。

それだけでは済みません。

フィンガーボールなど、どのような使い方なのか、まったく見当もつかないものまで登場します。

さすがにこうしたことまで、学校では教えてくれません。

だからこそ、家庭内で教えるチャンスを、意図的に作る必要があります。

そこで水口家では、まれに家族で高級レストランに外食に出かけることがありました。

子どもには場違いな場所です。

しかし、親としては、学校で教えてくれないテーブルマナーを家庭で教えようとしていました。

最初は失敗ばかりでしたが、親からのフォローのおかげで次第に慣れていきます。

親の真似をして学ぶのが、一番習得が早くて、確実です。

こうした基本的な社会のルール・マナー・常識など、すべてを学校任せにするのではありません。

家庭でしか学べないこともあります。

子どもが恥をかく前に、家庭内で教えておく必要があります。

誰かに迷惑をかける前に、教える必要があります。

まず家庭内こそ、教育の基本であり土台です。

基本的な科目の勉強はもちろん学校が主体ですが、社会のルール・マナー・常識などは家庭が主体なのです。

子どもの才能を伸ばす習慣(8)
  • すべてを学校任せにするのはやめる。
子どもの「やってみたい」という言動を、親はできるだけ支える。

子どもの才能を伸ばす30の習慣

子どもの才能を伸ばす30の習慣
  1. 子どもの才能発揮は、マズローの5段階欲求説が鍵を握る。
    子どもの才能発揮は、マズローの5段階欲求説が鍵を握る。
  2. 愛情の注がれた子どもは、自然と才能を伸ばしていく。
    愛情の注がれた子どもは、自然と才能を伸ばしていく。
  3. 子どもに約束を守りなさいという前に、親がきちんと約束を守る。
    子どもに約束を守りなさいという前に、親がきちんと約束を守る。
  4. 子どもに完璧を求めすぎない。
    子どもに完璧を求めすぎない。
  5. 子どもの悪いところではなく、いいところを見る。
    子どもの悪いところではなく、いいところを見る。
  6. 子どもの成長を喜ぶと、子どもの伸びはもっとよくなる。
    子どもの成長を喜ぶと、子どもの伸びはもっとよくなる。
  7. 子育て上手な親は演技がうまい。<br>見ていないふりをしながら、しっかり見る。
    子育て上手な親は演技がうまい。
    見ていないふりをしながら、しっかり見る。
  8. 社会のルール・マナー・常識などの勉強を、すべて学校任せにしない。
    社会のルール・マナー・常識などの勉強を、すべて学校任せにしない。
  9. 子どもの「やってみたい」という言動を、親はできるだけ支える。
    子どもの「やってみたい」という言動を、親はできるだけ支える。
  10. 夢中になって本を読むとき、その先に才能の可能性があるのかもしれない。
    夢中になって本を読むとき、その先に才能の可能性があるのかもしれない。
  11. 成功した親に育てられると、子どもも成功しやすくなる。
    成功した親に育てられると、子どもも成功しやすくなる。
  12. 単に否定するしつけで終わらせない。<br>代替案を与えながらしつける。
    単に否定するしつけで終わらせない。
    代替案を与えながらしつける。
  13. 子どもの見方や感じ方を、最大限尊重する。
    子どもの見方や感じ方を、最大限尊重する。
  14. 子どもの才能を伸ばすとき、親はエジソンの母を見習うべし!
    子どもの才能を伸ばすとき、親はエジソンの母を見習うべし!
  15. さまざまな経験を積むことは、自分の向き・不向きを知るきっかけになる。
    さまざまな経験を積むことは、自分の向き・不向きを知るきっかけになる。
  16. 心より技能を重視すると、才能は伸び悩む。
    心より技能を重視すると、才能は伸び悩む。
  17. 何事も「楽しさ」から教えることが肝心。
    何事も「楽しさ」から教えることが肝心。
  18. 特定分野で、親より秀でた子どもに嫉妬しない。
    特定分野で、親より秀でた子どもに嫉妬しない。
  19. 子どもの「旺盛な好奇心」を、学校の勉強以上に重視する。
    子どもの「旺盛な好奇心」を、学校の勉強以上に重視する。
  20. 失敗は、成功の対義語ではなく同義語であると、子どもに教えてあげる。
    失敗は、成功の対義語ではなく同義語であると、子どもに教えてあげる。
  21. 「やりたいことをやる」という教育方針を貫く。
    「やりたいことをやる」という教育方針を貫く。
  22. 親がプラス発想だと、子どももプラス発想になる。
    親がプラス発想だと、子どももプラス発想になる。
  23. 子どもが親を理解するのではなく、親が子どもを理解してあげないといけない。
    子どもが親を理解するのではなく、親が子どもを理解してあげないといけない。
  24. 私たちの元をたどれば、同じ親にたどり着く。
    私たちの元をたどれば、同じ親にたどり着く。
  25. 短所があるから、子どもは伸びる。
    短所があるから、子どもは伸びる。
  26. わが子はわが子。<br>他人の子と比べる必要はない。
    わが子はわが子。
    他人の子と比べる必要はない。
  27. 才能に制限時間を設けないほうが、伸びやすくなる。
    才能に制限時間を設けないほうが、伸びやすくなる。
  28. 子どもは、親が思いもしない方向へ育っていくもの。
    子どもは、親が思いもしない方向へ育っていくもの。
  29. 勉強ができない分野があってもいい。<br>大切なことは「得意分野」があること。
    勉強ができない分野があってもいい。
    大切なことは「得意分野」があること。
  30. 「学ぶ楽しさ」から「生かす楽しさ」へスイッチを促す。
    「学ぶ楽しさ」から「生かす楽しさ」へスイッチを促す。

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