期末テストまであと3週間。
仕事の納期は、3カ月。
今年も残り1カ月。
学校の勉強にしろ何にしろ、世の中には「制限時間」があることばかりです。
学生生活は無限というわけではなく、有限です。
限られた時間の中で、進めなければいけない授業があり、カリキュラムがあり、スケジュールがあります。
したがって、おのずから時間も制限されるようになります。
この制限があるというのは、素晴らしい一面もあります。
制限時間があるからこそ、予定を立てやすくなり、集中力ややる気も出ます。
タイムプレッシャーは、人の心も体も引き締めるという効果があります。
しかし、制限時間があるからこそ、逆に失われることがあります。
「落ち着ける時間」です。
緊張や焦りを感じる時間が増えることで、落ち着ける時間が少なくなります。
時間ばかりを気にしていると、自分の気持ちややりたいことを見失ってしまいやすくなります。
学校の勉強や資格取得の勉強など、制限時間を設けたほうが効率が上がるものがあるのはたしかです。
しかし、すべてに制限時間を設けたほうがいいわけではありません。
才能には制限時間を設けないほうが、成果は上がります。
たとえば、子どもが自由にすることには制限時間を設けないほうが、才能は伸びやすくなります。
時間がたっぷりあるからこそ、自分の気持ちに正直に従った行動をしやすくなるからです。
悩むときには、気が済むまで悩み抜くことです。
わからないときには、気が済むまで調べ尽くすことです。
この徹底が重要です。
時間を気にせず、徹底できる環境というのは大切です。
ときを忘れ、自分の気持ちに集中するということです。
自分の気持ちを感じる時間があるからこそ、好きなことを見つけ、好きなだけ打ち込むことができるようになります。
「時間にとらわれない時間」があるのは、素晴らしいことです。
ゆったりした時間の中で、子どもは自分のペースで物事を考えやすくなります。
時間に流されることなく、自分の気持ちに集中ができるようになります。
のびのびした環境が、子どもの才能が伸びやすくなります。