執筆者:水口貴博

子どもの才能を伸ばす30の習慣

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子どもに約束を守りなさいという前に、親がきちんと約束を守る。

子どもに約束を守りなさいという前に、親がきちんと約束を守る。 | 子どもの才能を伸ばす30の習慣

「お母さん、絵本読んでよ!」

子どもが絵本を読んでほしいと、泣き暴れることがあります。

たまたま用事があって忙しいとき、適当な返事をしてしまいがちです。

「後で読んであげるからね」

何気なく返事した言葉ですが、子どもはこの言葉を信用します。

「今、お母さんは忙しいんだな。終わってから読んでもらおう」

子どもは親の言葉を信用して、いっときはおとなしくなります。

しかし、適当に返事をしたので、親は「後で読んであげる」という約束をすっかり忘れます。

気づけば、約束を破ってしまっています。

子どもは口に出しては言いませんが「言っていることとやっていることが違う」と感じています。

こうしたことが繰り返されると、子どもは「言い訳をすれば約束は破っていい。口返事は適当でいい」と考えるようになります。

親は子どもに「きちんと約束を守るようにしなさい」と言います。

しかし、そういう親が約束を守っていなければどうでしょうか。

言っていることとやっていることとが矛盾していれば、当然、説得力が小さくなってしまいます。

親としては「子どもへの約束だから」と思って、つい軽く見てしまいがちです。

しかし、そうではない。

子どもに対してだからこそ、小さな約束をきちんと守っていきます。

約束は守るものという手本を大人が見せることです。

簡単な口約束でもいい。

約束を守ってくれる親を見て、子どもも約束を守れるようになるのです。

子どもの才能を伸ばす習慣(3)
  • 子どもに対してだからこそ、小さな約束をきちんと守っていく。
子どもに完璧を求めすぎない。

子どもの才能を伸ばす30の習慣

  1. 子どもの才能発揮は、マズローの5段階欲求説が鍵を握る。
  2. 愛情の注がれた子どもは、自然と才能を伸ばしていく。
  3. 子どもに約束を守りなさいという前に、親がきちんと約束を守る。
  4. 子どもに完璧を求めすぎない。
  5. 子どもの悪いところではなく、いいところを見る。
  6. 子どもの成長を喜ぶと、子どもの伸びはもっとよくなる。
  7. 子育て上手な親は演技がうまい。
    見ていないふりをしながら、しっかり見る。
  8. 社会のルール・マナー・常識などの勉強を、すべて学校任せにしない。
  9. 子どもの「やってみたい」という言動を、親はできるだけ支える。
  10. 夢中になって本を読むとき、その先に才能の可能性があるのかもしれない。
  11. 成功した親に育てられると、子どもも成功しやすくなる。
  12. 単に否定するしつけで終わらせない。
    代替案を与えながらしつける。
  13. 子どもの見方や感じ方を、最大限尊重する。
  14. 子どもの才能を伸ばすとき、親はエジソンの母を見習うべし!
  15. さまざまな経験を積むことは、自分の向き・不向きを知るきっかけになる。
  16. 心より技能を重視すると、才能は伸び悩む。
  17. 何事も「楽しさ」から教えることが肝心。
  18. 特定分野で、親より秀でた子どもに嫉妬しない。
  19. 子どもの「旺盛な好奇心」を、学校の勉強以上に重視する。
  20. 失敗は、成功の対義語ではなく同義語であると、子どもに教えてあげる。
  21. 「やりたいことをやる」という教育方針を貫く。
  22. 親がプラス発想だと、子どももプラス発想になる。
  23. 子どもが親を理解するのではなく、親が子どもを理解してあげないといけない。
  24. 私たちの元をたどれば、同じ親にたどり着く。
  25. 短所があるから、子どもは伸びる。
  26. わが子はわが子。
    他人の子と比べる必要はない。
  27. 才能に制限時間を設けないほうが、伸びやすくなる。
  28. 子どもは、親が思いもしない方向へ育っていくもの。
  29. 勉強ができない分野があってもいい。
    大切なことは「得意分野」があること。
  30. 「学ぶ楽しさ」から「生かす楽しさ」へスイッチを促す。

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