執筆者:水口貴博

子どもの才能を伸ばす30の習慣

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わが子はわが子。他人の子と比べる必要はない。

わが子はわが子。他人の子と比べる必要はない。 | 子どもの才能を伸ばす30の習慣

子どもの能力を伸ばすときに、比べて競争させる方法があります。

よその子を意識しながら、競争させる方法です。

事実、競争が必要とされる場面があるのもたしかです。

他人を意識するからこそ、怠けようとする心が引き締まります。

厳しい試練に耐えることができますし、負けん気ややる気も出ることでしょう。

競争するのは、能力の伸びを早くする方法の1つであるのはたしかです。

そういう学習方法を早くから取り入れている、幼稚園や小学校もあります。

能力を伸ばすことには大変有効な比較や競争です。

しかし、才能を発見したり伸ばしたりすることに直接つながるかというと、疑問です。

才能を見つけたり伸ばしたりするとき、他人と比べるのは本末転倒です。

才能は、常に「自分の中」にあります。

自分の中から掘り起こして、育てていきます。

内側にありますから、他人と比べたりするのはナンセンスです。

他人と比べても、逆に気になって、周りの行動に流されます。

よその子は、よその子です。

父も違えば、母も違います。

好みも性格も違います。

向き・不向きも違うでしょうし、得意・不得意の違いなどもさまざまです。

よその子と比べると、才能は伸びるどころかつぶれます。

他人との競争の中で、子どもは自分が本当にやりたいことを発見しにくくなります。

競争で他人を意識しすぎるからこそ、自分の好きなことややりたいことが余計にわからなくなります。

しかも競争という猛スピードの中です。

自分のことを考える時間もなければ、心の余裕もありません。

限られた範囲の能力を引き伸ばすために有効な手段の1つですが、受験のように限られた時間内に限られた勉強をするときだけです。

才能のように、個人の持ち味が違う分野に関しては、比較や競争も不要なのです。

子どもの才能を伸ばす習慣(26)
  • よその子と比較せず、わが子はわが子らしく育てる。
才能に制限時間を設けないほうが、伸びやすくなる。

子どもの才能を伸ばす30の習慣

  1. 子どもの才能発揮は、マズローの5段階欲求説が鍵を握る。
  2. 愛情の注がれた子どもは、自然と才能を伸ばしていく。
  3. 子どもに約束を守りなさいという前に、親がきちんと約束を守る。
  4. 子どもに完璧を求めすぎない。
  5. 子どもの悪いところではなく、いいところを見る。
  6. 子どもの成長を喜ぶと、子どもの伸びはもっとよくなる。
  7. 子育て上手な親は演技がうまい。
    見ていないふりをしながら、しっかり見る。
  8. 社会のルール・マナー・常識などの勉強を、すべて学校任せにしない。
  9. 子どもの「やってみたい」という言動を、親はできるだけ支える。
  10. 夢中になって本を読むとき、その先に才能の可能性があるのかもしれない。
  11. 成功した親に育てられると、子どもも成功しやすくなる。
  12. 単に否定するしつけで終わらせない。
    代替案を与えながらしつける。
  13. 子どもの見方や感じ方を、最大限尊重する。
  14. 子どもの才能を伸ばすとき、親はエジソンの母を見習うべし!
  15. さまざまな経験を積むことは、自分の向き・不向きを知るきっかけになる。
  16. 心より技能を重視すると、才能は伸び悩む。
  17. 何事も「楽しさ」から教えることが肝心。
  18. 特定分野で、親より秀でた子どもに嫉妬しない。
  19. 子どもの「旺盛な好奇心」を、学校の勉強以上に重視する。
  20. 失敗は、成功の対義語ではなく同義語であると、子どもに教えてあげる。
  21. 「やりたいことをやる」という教育方針を貫く。
  22. 親がプラス発想だと、子どももプラス発想になる。
  23. 子どもが親を理解するのではなく、親が子どもを理解してあげないといけない。
  24. 私たちの元をたどれば、同じ親にたどり着く。
  25. 短所があるから、子どもは伸びる。
  26. わが子はわが子。
    他人の子と比べる必要はない。
  27. 才能に制限時間を設けないほうが、伸びやすくなる。
  28. 子どもは、親が思いもしない方向へ育っていくもの。
  29. 勉強ができない分野があってもいい。
    大切なことは「得意分野」があること。
  30. 「学ぶ楽しさ」から「生かす楽しさ」へスイッチを促す。

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