執筆者:水口貴博

子どもの才能を伸ばす30の習慣

12

単に否定するしつけで終わらせない。代替案を与えながらしつける。

単に否定するしつけで終わらせない。代替案を与えながらしつける。 | 子どもの才能を伸ばす30の習慣

子どもの行動が消極的なら、行動を封印するような言葉を無意識に使っていることがあります。

「ダメ」

「やめなさい」

「してはいけない」

どれも行動をやめさせる言葉です。

「しつけ」を施す際には、もちろん必要です。

人を傷つけたり迷惑をかけたりするようなことは「してはいけません」と断固として伝える必要があります。

事実、やってはいけないことは厳しく伝えるのも親の務めです。

しかし、です。

いつもこうした言葉ばかりを浴びていると、自然と体がこわばります。

いくらしつけ上で大切とはいえ、あまりに「ダメ」という否定語ばかりなら困ります。

使いすぎてしまうと、子どもは何をやっていいのかわからなくなるからです。

「あれもダメ。これもしてはいけない」と何でもかんでも制限してしまうと、金縛りのように動けなくなります。

行動を抑えられ、消極的になってしまいます。

では、どうすればいいのでしょうか。

否定する言葉の表現を、ほんの少し変えてみましょう。

代替案を提示する言い方です。

たとえば「Aをしてはいけない」という言い方を「AではなくBのようにすればいいよ」と言えばいい。

この言い方なら、Aという行動を制限する代わりに、Bという行動を別に作っています。

きちんと逃げ道がありますね。

きちんと代替案を提示しているので、子どもにしつけながら、行動が制限されることはありません。

「AよりBのほうが楽しいよ」

「Aはよくないよ。Bのやり方にしましょう」

「Aはかっこ悪いよ。Bのほうがかっこいいよ」

いろいろ言い方を工夫できることでしょう。

それぞれの家庭やお子さんに応じて工夫してみましょう。

子どもの才能を伸ばす習慣(12)
  • 代替案を提示するしつけ方をする。
子どもの見方や感じ方を、最大限尊重する。

子どもの才能を伸ばす30の習慣

  1. 子どもの才能発揮は、マズローの5段階欲求説が鍵を握る。
  2. 愛情の注がれた子どもは、自然と才能を伸ばしていく。
  3. 子どもに約束を守りなさいという前に、親がきちんと約束を守る。
  4. 子どもに完璧を求めすぎない。
  5. 子どもの悪いところではなく、いいところを見る。
  6. 子どもの成長を喜ぶと、子どもの伸びはもっとよくなる。
  7. 子育て上手な親は演技がうまい。
    見ていないふりをしながら、しっかり見る。
  8. 社会のルール・マナー・常識などの勉強を、すべて学校任せにしない。
  9. 子どもの「やってみたい」という言動を、親はできるだけ支える。
  10. 夢中になって本を読むとき、その先に才能の可能性があるのかもしれない。
  11. 成功した親に育てられると、子どもも成功しやすくなる。
  12. 単に否定するしつけで終わらせない。
    代替案を与えながらしつける。
  13. 子どもの見方や感じ方を、最大限尊重する。
  14. 子どもの才能を伸ばすとき、親はエジソンの母を見習うべし!
  15. さまざまな経験を積むことは、自分の向き・不向きを知るきっかけになる。
  16. 心より技能を重視すると、才能は伸び悩む。
  17. 何事も「楽しさ」から教えることが肝心。
  18. 特定分野で、親より秀でた子どもに嫉妬しない。
  19. 子どもの「旺盛な好奇心」を、学校の勉強以上に重視する。
  20. 失敗は、成功の対義語ではなく同義語であると、子どもに教えてあげる。
  21. 「やりたいことをやる」という教育方針を貫く。
  22. 親がプラス発想だと、子どももプラス発想になる。
  23. 子どもが親を理解するのではなく、親が子どもを理解してあげないといけない。
  24. 私たちの元をたどれば、同じ親にたどり着く。
  25. 短所があるから、子どもは伸びる。
  26. わが子はわが子。
    他人の子と比べる必要はない。
  27. 才能に制限時間を設けないほうが、伸びやすくなる。
  28. 子どもは、親が思いもしない方向へ育っていくもの。
  29. 勉強ができない分野があってもいい。
    大切なことは「得意分野」があること。
  30. 「学ぶ楽しさ」から「生かす楽しさ」へスイッチを促す。

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