執筆者:水口貴博

仕事をスムーズに進める30の手順の工夫

22

試行錯誤をしていないうちから、諦めない。

試行錯誤をしていないうちから、諦めない。 | 仕事をスムーズに進める30の手順の工夫

私は高校時代、数学のテストの時間に、不思議な体験を何度かしました。

たしか微分積分の難問題でした。

一目見て「ああダメだ。できない」と考えて諦めていました。

まったく手のつけようがないほど難問です。

「仕方ない。できる問題から解いていこう」

とりあえず、わかる問題から解くことにしました。

全部が全部、難問というわけではないので、できるところから進めていきました。

テスト全体を進め終わり、残りはあのわからなかった問題だけになりました。

時間に余裕があったので、仕方なく「できない」と思う問題を見直すことにしました。

たっぷり時間をかけて「どうすればできるか」と何度も考えていました。

できないと思いつつも、あらゆる可能性を考えてみました。

すると、天の啓示が降りてきたかのように、ふと解き方が思い浮かんだことがありました。

初めは「無理だ」と思い込んでいただけに、ぱっと解法が思い浮かんで、その後はすらすら解けてしまいました。

そのとき解けなかった本当の原因がわかりました。

初めから諦めていたことでした。

一目見て「できない」とすぐ諦めていたので、深く考えて試行錯誤する努力を最初から放棄していました。

その時点で試行錯誤をやめてしまっていたので、当然できませんでした。

大切なことは、初めから諦めないことです。

「どうすればできるか」とは試行錯誤です。

大変な仕事を聞くと「できないかも」と思っておじけづいてしまいます。

そういう癖はありませんか。

いきなり「できないかも」と考えるのは、考える努力を放棄しています。

考えることがなければ、希望の光も見えてくるはずがありません。

「できないかも」と思ったときには、すぐ諦めるのではなく「どうすればできるか」と考える習慣を持ちましょう。

まず、試行錯誤です。

初めから可能性を小さくするのではなく、可能性を大きくするために考えます。

「どうすればできるか」

「何か方法があるはずだ」

「突破口はどこだ」

無理だと思っても、時間をかけて集中し何度も試行錯誤していると、突破口は見えてきます。

「ダメだ」「できない」という諦めは、試行錯誤をするだけして初めて考えることなのです。

仕事をスムーズに進める手順の工夫(22)
  • 試行錯誤をしていないうちから、諦めるのはやめる。
人の数だけ、可能性は大きくなる。

仕事をスムーズに進める30の手順の工夫

仕事をスムーズに進める30の手順の工夫
  1. 計画を立てる手間が、最も手間を少なくさせる。
    計画を立てる手間が、最も手間を少なくさせる。
  2. 雨の日は、いつもより通勤に時間がかかる。
    雨の日は、いつもより通勤に時間がかかる。
  3. 視覚からの刺激をシャットアウトすれば、疲れや体力が回復しやすくなる。
    視覚からの刺激をシャットアウトすれば、疲れや体力が回復しやすくなる。
  4. 理由を3つ挙げるだけで、説得力は格段に向上する。
    理由を3つ挙げるだけで、説得力は格段に向上する。
  5. メールによる賛成の募集は、返信不要を基本にする。
    メールによる賛成の募集は、返信不要を基本にする。
  6. 複数のペンは1本にまとめて能率アップ。
    複数のペンは1本にまとめて能率アップ。
  7. 人間は、想像する生き物。<br>イメージトレーニングを最大限に活用せよ。
    人間は、想像する生き物。
    イメージトレーニングを最大限に活用せよ。
  8. 仕事をスムーズに進めるキーワードは「3」。
    仕事をスムーズに進めるキーワードは「3」。
  9. 朝一と午後一の電話は、話がうまくまとまりにくい。
    朝一と午後一の電話は、話がうまくまとまりにくい。
  10. 神様は、あなたの段取りを試している。
    神様は、あなたの段取りを試している。
  11. わざと長めに宣言して、早めに終わらせる。
    わざと長めに宣言して、早めに終わらせる。
  12. 真の交渉術とは、お互いのメリットを考えること。
    真の交渉術とは、お互いのメリットを考えること。
  13. 「はい。<br>わかりました」の後は必ず復唱する。
    「はい。
    わかりました」の後は必ず復唱する。
  14. 高級な包装紙と箱を使えば、プレゼントのグレードが向上する。
    高級な包装紙と箱を使えば、プレゼントのグレードが向上する。
  15. アナログ式の時計をデスクに置くだけで、時間感覚は自然と身につく。
    アナログ式の時計をデスクに置くだけで、時間感覚は自然と身につく。
  16. なぜ段取りがいい人のデスクの上は、ひどく散らかっているのか。
    なぜ段取りがいい人のデスクの上は、ひどく散らかっているのか。
  17. 段取りがいい人は、頻繁に使うものと、そうでないものを区別している。
    段取りがいい人は、頻繁に使うものと、そうでないものを区別している。
  18. ワンフレーズを心がけると、自動的にキーフレーズになる。
    ワンフレーズを心がけると、自動的にキーフレーズになる。
  19. 「できるかもしれない」と考えていると、本当にできる。
    「できるかもしれない」と考えていると、本当にできる。
  20. 知らない場所でも、人に聞けば迷わない。
    知らない場所でも、人に聞けば迷わない。
  21. 真の引き継ぎとは「仕事」だけでなく「感情」までも引き継ぐこと。
    真の引き継ぎとは「仕事」だけでなく「感情」までも引き継ぐこと。
  22. 試行錯誤をしていないうちから、諦めない。
    試行錯誤をしていないうちから、諦めない。
  23. 人の数だけ、可能性は大きくなる。
    人の数だけ、可能性は大きくなる。
  24. 成功する人は、他人の失敗を笑うのではなく、参考にする。
    成功する人は、他人の失敗を笑うのではなく、参考にする。
  25. テンプレートを使えば、手間と時間が激減する。
    テンプレートを使えば、手間と時間が激減する。
  26. 「こうすればうまくいく」という仕事の型を作っておく。
    「こうすればうまくいく」という仕事の型を作っておく。
  27. 儀式があると、仕事がはかどりやすくなる。
    儀式があると、仕事がはかどりやすくなる。
  28. 「記号」や「略語」を使えば、メモする力が劇的に向上する。
    「記号」や「略語」を使えば、メモする力が劇的に向上する。
  29. 休憩は「仕事の区切り」で入れると、ミスやトラブルが少なくなる。
    休憩は「仕事の区切り」で入れると、ミスやトラブルが少なくなる。
  30. 大きな要求には段階がある。
    大きな要求には段階がある。

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