執筆者:水口貴博

のんびり気楽に生きる30の心の習慣

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勉強部屋に缶詰にならず、外へ遊びに出かけることが大切。

勉強部屋に缶詰にならず、外へ遊びに出かけることが大切。 | のんびり気楽に生きる30の心の習慣

私が幼いころ、母からは「よく遊べ」と教えられてきました。

もちろん勉強もしなさいと一喝されたこともありましたが、勉強部屋に缶詰にされることはありませんでした。

塾に通うことも強制はされませんでした。

「貴博が行きたくなったら行きなさい」と言われていました。

初めて塾に通い始めたのは中学1年からであり、クラスでは最も遅いほうでした。

母は「勉強も大切だが遊びも大切」と言います。

遊びを勧める母は、遊びからしか学べない「貴重な学問」に気づいていたのでしょう。

事実、外で遊びに出かけることで多くのことを学べます。

よく遊ぶことで、友人との人間関係を学びます。

友人関係との距離感は、泣いたり笑ったりしながら、実際に友人と触れ合うことで感じられます。

お金の使い方で失敗することもあれば、財布を落として絶望を感じることもありました。

トンボ、カエル、イモムシなど、そうした昆虫は外に出ないと触れることはありません。

部屋の中だけでは味わえない外界の刺激は、やはり体を通して体験するのが一番勉強になります。

外に出て、たくさんの遊びの中で、教科書の中にはない別の勉強をさせていました。

遊びとはいえ、暇つぶしではなく、もはや勉強です。

今になって思えば、それを母は気づいていたのでしょう。

学校ではできない勉強があるからこそ、遊びを勧めていました。

人間にとって大切なことは、学校の勉強だけではありません。

よく勉強して成績優秀になり、いい大学に入り、いい会社に就職するのは、素晴らしい道のように思えます。

しかし、その人に「遊び」が欠けていれば、いずれ苦労することでしょう。

遊びの仕方を知らなければ、どうストレスを吐き出すのでしょうか。

人間関係をどこで学ぶのでしょうか。

金銭感覚がないまま大人になれば、お金の使い方で大きな失敗をすることでしょう。

昆虫という基本的な会話もついていけなくなります。

こうした自然な感覚は、どれだけ幼いころに遊んだかが大切です。

よく遊ぶことも、勉強なのです。

のんびり気楽に生きる心の習慣(9)
  • よく遊ぶ。
私たちは、2つの世界に生きている。
「昼の世界」と「夜の世界」。

のんびり気楽に生きる30の心の習慣

  1. のんびりしたカメだからこそ、味わえる感動がある。
  2. 世の中で最も美しい風景は、実はあなたの真上にあった。
  3. 人によって価値観が違えば、美しいと感じる基準もまったく異なる。
  4. おごりにするべきか。
    割り勘にするべきか。
    それが問題だ。
  5. ぼうっとしていたからこそ、潜在意識が表面化する。
  6. 「いつでも行ける」と思う近場こそ、絶好の穴場である。
  7. 早起きすると、1日が長く感じられる。
  8. よく噛んで食べれば、おかずなしでもご飯はおいしい。
  9. 勉強部屋に缶詰にならず、外へ遊びに出かけることが大切。
  10. 私たちは、2つの世界に生きている。
    「昼の世界」と「夜の世界」。
  11. 昔の遊びには、テレビゲームでは味わえない刺激がある。
  12. 考えてもわからないことに悩んでも、仕方ない。
  13. 「緩」も「急」も、どちらも必要不可欠。
  14. ほのかな朝日で、自然に目覚める。
  15. ウサギにはウサギのよさがある。
    カメにはカメのよさがある。
  16. 入院は、人生の夏休みと思う。
  17. 「まあ何とかなるだろう」と、根拠なく気軽に構える。
  18. 言いたいことは、次の日に言うくらいでいい。
  19. 100パーセントを感じさせる言葉は使わない。
  20. おもちゃには、童心に返る力がある。
  21. 成功するためには3つの目が必要。
    鳥の目、虫の目、魚の目。
  22. 仕事の予定が入る前に、休暇の予定を先に入れる。
  23. 弱みを隠しているうちは、一生克服できない。
  24. 規則正しい生活を送っている人が少ない時代になってしまった。
  25. 迷わない。
    直感に従う。
  26. ゆっくり話すことは「落ち着き」と「品」を醸し出す。
  27. 完璧を求めると、読書が間違い探しになってしまう。
  28. どうしてもリラックスできないときには、お酒の力を借りればいい。
  29. 服からくるストレスは、大きい。
  30. 約束の数をできるかぎり少なくする。

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