「多種多様に幅を広げる」という戦術は、アマチュアが手をつける典型的な失敗例です。
「Aもできます。Bもできます。Cもできます。何でもできます」
できることを増やし、守備範囲が広くなれば、自分の器の大きさも表現できると思います。
多くの人からの人気を集められると信じています。
しかし、幅を広げ始めると、勝負で負けてしまいます。
あらゆる勝負は「単一戦」です。
スポーツ・食品・仕事など、何でもそうです。
ラーメン屋なら、ラーメンだけに集中しなければなりません。
「味噌ラーメン・豚骨ラーメン・醤油ラーメンがあります。最近、チャーハンも始めました」
多種多様なメニューを揃えるのは、売れないラーメン屋の特徴です。
豊富なメニューは、どの味も未完成で終わってしまい、中途半端になります。
種類の違うメニューのため、作る手間も時間もかかり、完成度も低くなります。
メニューは多いけれど、どれもおいしくなくなります。
おいしいラーメンを作るためには、メニューをできるだけ少なくすることです。
理想は、専門店にすることです。
豚骨ラーメンなら、豚骨ラーメンだけに絞って、仕事に専念します。
世界一おいしい豚骨ラーメンを目指して集中すれば、必ず差別化されます。
それが本当の売れるラーメン屋の特徴です。
売れるラーメン屋ほど、メニューが少ないです。
これだけは絶対に誰にも負けないことが1つでもあれば、オンリーワンになり、商売は繁盛するのです。