アマチュアとプロは、仕事の出来栄えに極端に大きな差があるわけではありません。
仕事をお願いすれば、出来上がった仕事の内容は、一定の水準を超えています。
どちらも実力者ですから、いい仕事をします。
もちろんアマチュアは、プロより仕事の質で一歩劣ります。
仕事の質はともかく、もっと大きな差が出るところがあります。
「仕上がるまでのプロセス」です。
アマチュアは、締め切りを守りません。
守ろうと思っても、やる気がないときには、惰性に流されサボりがちになります。
人間ですから、時には落ち込み、時にはいらいらすることもあるでしょう。
また、急な仕事の対応もあります。
気づけば、当初予定していた計画から大幅に遅れて、締め切りを守れない結果に至ります。
「いろいろほかに用事ができて、間に合いませんでした」
アマチュアがよく口にする決まり文句です。
「もう少し待ってもらえませんか」とお願いして、締め切りを延ばしてもらおうとします。
それこそプロ意識が低い証拠です。
プロは、締め切りを絶対守ります。
締め切りを守れるように、生活を整え、自己コントロールできる人が、本当のプロです。
仕事ができるだけが、プロではありません。
アマチュアとプロの違いは「仕事の質」より「仕事をする姿勢」に表れます。
仕事が計画どおりに進むように生活を整え、自己コントロールできる人が、本当のプロです。
やる気がなくても、とにかく体を動かします。
スランプがあって落ち込んでいても、練習だけは忘れません。
練習しているうちに、スランプから抜け出せます。
「仕事をする力+自分をコントロールする力」があって、初めてプロです。
そういう感情に流されない強さこそ、プロの条件なのです。