プロが見るのは、前だけです。
前しか見ません。
前しか見ないことで、前だけに集中できます。
よりスムーズに、前進することができることでしょう。
注意が前に向いていれば、やってくる障害物を避けることができ、けがも少なくなります。
前からやってくるのは、未来だけです。
過去が前からやってくる、ということはありません。
本来、人間は前だけ向いていればいい。
しかし、人間は、カメラやビデオという便利な道具を発明しました。
カメラで撮る写真やビデオで撮った映像によって、すぐ過去を振り返ることができるようになりました。
ときどき、友人との話題で昔話をしながら、成長を確かめるために過去を振り返るくらいならいいでしょう。
しかし、いつも昔を振り返ってばかりでは、赤信号です。
注意が「前」ではなく「後ろ」に向いているからです。
私たちは、前進しかありません。
前からやってくるのは未来だけですから、過去を振り返っても仕方ありません。
アマチュアは、過去の成功にすがり、頻繁に昔を懐かしみます。
そういうところで時間とエネルギーを使っているから、前へ進む力が弱くなります。
注意が後ろに向きがちになっているので、前が不注意になります。
突然の障害物に気づかず、ぶつかりやすく、けがもしやすくなります。
プロは、絶対に後ろを見ません。
プロは、写真やアルバムを持っていません。
たくさん写真や映像を残しても、むしろ部屋のスペースを取られるだけです。
自分の成長には何の役にも立ちません。
過去を振り返る暇があるなら、仕事をしようとします。
それが今できる、未来につながる活動だからです。