仕事のできる人を見ると、コーヒーを飲んでいる人をよく見かけます。
もちろん必ずしもその限りではありませんが、その傾向は強いようです。
事実、コーヒーには頭をすっきりさせるカフェインが含まれています。
カフェインには、脳を興奮させる作用があり、だらだらした脳がしゃきっとします。
また、コーヒーの香ばしい香りは、快感神経と呼ばれる「A10神経」を刺激する作用があります。
「A10神経」を刺激すると、神経伝達物質もたくさん分泌され、脳の働きが活発になります。
そんなコーヒーですが、一方で副作用があることも忘れてはなりません。
カフェインには覚醒作用があるため、寝る前に飲んでしまうと、寝つきが悪くなります。
私が学生時代、コーヒーの飲みすぎで、カフェイン中毒になっている友人がいました。
コーヒーを飲まないと、手がぶるぶる震え始めて、逆に勉強に集中できない様子でした。
たしかに濃いコーヒーを何杯か飲んでいると、初めはすっきりしますが、だんだん落ち着かなくなります。
刺激が強すぎて、頭が冴えすぎて、逆効果になってしまいます。
コーヒーは、お酒と似ている部分を持つようです。
適度さを守れば、まさに「百薬の長」となりますが、過度になると「万病の元」です。
お酒のように適量を守っていれば、適度な効果を期待できます。
私もコーヒー好きの人間として、こうしたコーヒーの長所と短所の両方を認識しています。
そんな私が工夫している、コーヒーの飲み方があるので、ぜひ紹介させてください。
コーヒーにお湯を加え、薄めにするという工夫です。
たとえば、コーヒーショップで注文するときには、いつも「アメリカン」で注文しています。
アメリカンとは、豆の煎り方を浅くし、お湯を加えて、薄くしたコーヒーのことです。
水のようなコーヒーと思えば、イメージが湧きやすいのではないでしょうか。
私が初めて飲んだときの印象は「コーヒーにお湯を加えた」というより「お湯にコーヒーを加えた」という印象でした。
そのくらい薄い味に驚くことでしょう。
しかし、コーヒーとしての成分はきちんと含まれているので、頭はしゃきっとします。
通常のコーヒーより水分が多いので、コーヒーの飲みすぎで起こるいらいらも軽くなります。
もし、通常のコーヒーしかなければ、店員にお水をもらって、自分で加えます。
まさに「自家製アメリカン」です。
コーヒーを愛飲している人ほど、アメリカンはお勧めなのです。