覚える範囲が広いとき、あなたならどうしますか。
もともと覚える範囲が狭ければいいですが、そうも限らない場合があります。
たとえば大学受験です。
受験勉強で、世界史があったとすれば、その試験範囲は広大です。
高校の歴史の教科書と言えば、400ページ以上もあって普通です。
さらに必要な資料や参考書も含めると、その量はとても広大になります。
広い範囲が対象になり、全部を一度読み切るだけでも苦労します。
ましてや教科書全体を暗記しようなど、神業とも思えてしまうでしょう。
さて、こんなとき、物覚えが上手な人はどうするのでしょうか。
達人は「小さく区切って」、勉強を始めます。
その教科書を一気に終わらせるのではなく、まず小さく区切って勉強を進めていけばいい。
その区切りの最もよい基準は「章」です。
教科書の目次を見れば「第1章、第2章、第3章」のように、章ごとに区切られているはずです。
その小さな範囲で区切って、勉強をすればいい。
第1章という小さな範囲を勉強して、ある程度自信がつけば、次に第2章へ移ります。
第2章という小さな範囲を勉強し終われば、次に第3章へ移るという段取りで進めればいい。
うまい具合に「章」という区切りは、内容のよい区切りでもあります。
章を基準とすることで、勉強の内容も上手に区切ることができ、頭にも入りやすくなるのです。