人生の教科書



健康

早朝の散歩習慣のすすめ

  • 人類は、
    頭を使うことで、
    生存競争を勝ち抜いた。
早朝の散歩習慣のすすめ

もくじ

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人類は、頭を使うことで、生存競争を勝ち抜いた。

人間は元来、怠け者です。 楽になるためには、苦労を惜しみません。 人間の悪いところのように思えますが、実はいいところでもあります。 なぜ、いいところなのか。 楽をするために、頭を使って工夫しようとするからです。 ほかの動物に比べて、人間は現在地球上で最も繁栄しています。 生存競争を勝ち抜いてきた結果です。 これまでの動物といえば「力」を武器にして生存競争を勝ち抜こうとしていました。 恐竜のように体格を大きくしたり、ワニのように鋭い牙を発達させたりなどして、進化を遂げてきました。 いわゆる純粋な「弱肉強食の世界」です。 「生きたい。生き続けたい。繁栄したい」 その気持ちが、体の一部を変化させていきました。 しかし、人類の場合は、これまでの動物とは違った部分を進化させて、生存競争を勝ち抜こうとしました。 「脳」です。 頭を使って生存競争を勝ち抜こうとしました。 ほかの動物より体格は小さく、鋭い牙があるわけではありません。 にもかかわらず、最も力を発揮できているのは、賢い脳があるからです。 人類に大きな体格はありませんが、集団で行動することで強大な力を発揮できます。 人類に鋭い牙はありませんが、石を割って石器を使い、鋭い牙の代わりになる武器にしました。 石から始まった人類。 それは石器だけにとどまらず、住む場所や衣服など、さまざまな工夫を凝らしてどんどん進化させていきました。 言葉も生まれました。 初期の人類であったホモサピエンスのころは、脳は500グラムしかありませんでした。 しかし、使う機会を増やした結果、脳はどんどん肥大化しました。 現在、私たちの脳は、およそ1,400グラムまで発達しました。 人類が誕生した当初を比べると、およそ3倍もの重さになっています。 すごい進化・成長・発達です。 もはや石器に限らず、衣食住のあらゆるところに、人類の工夫、発明の結果が見られます。 私たちは、便利な道具に囲まれて暮らすようになりました。 しかし今、この便利な道具が、人類に対して牙をむき始めています。 人類の脳の進化に、驚く。

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私たちは今、人類史上、最も「歩かない時代」に直面している。

人類は、賢い脳を発達させた結果、さまざまな道具を発明してきました。 最も進化の大きな発明はさまざまですが、その1つは「乗り物」です。 人類誕生のころ、移動といえば「歩くこと」が基本でした。 しかし、歩くとはいえ、移動の早さや距離は、たかがしれています。 そこで人類は、自転車を発明しました。 自転車の起源は、1810年代ドイツ人のドライスという人が発明した「ドライジーネ」と呼ばれる二輪車に始まるとされています。 自転車があれば、小さな力で長距離を移動できるようになります。 その後、さらに進化して、バイク、自動車、電車、空を飛ぶ飛行機。 1969年には、宇宙を飛ぶロケットを発明し、月面着陸を果たしました。 すごいです。 今、私たちの生活には便利な乗り物があふれています。 自転車・バイク・自動車・公共の交通機関。 もはや歩くことが少なくなっています。 自転車やバイクや自動車を発明したのも、人間の「楽をしたい」という気持ちが発端です。 楽ができる数多くの道具によって、私たちは今「人類史上、最も歩かない時代」に直面しています。 その結果、肥満や糖尿病が増えています。 数々のメディアで、食文化、多様化、食品の価格低下など数々の理由が挙げられますが、それ以上に深刻なのはやはり運動不足です。 歩かなくなった、ということです。 昔に比べ、交通手段が発達した反面、歩かなくてもいい環境が増えたため、運動不足が顕著になり、肥満が深刻化しています。 食べる量が増えた一方、運動する量が少なくなっている。 これが現在の社会全体に起こりつつある現象です。 おかしな話ですね。 人類を楽にさせた道具たちが今、人類たちを苦しめる原因になっています。 まず、これに気づくことが大切です。 最も「歩かない時代」に直面していることに、気づく。

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頭を使って進化した人類なら、運動不足の困難も、頭を使って乗り越えられるはずだ。

人類は便利な乗り物に囲まれ、歩く機会が減ってしまいました。 その結果、肥満・糖尿病・腰痛など、さまざまな問題を引き起こしてしまいました。 楽をしたがる人類にとって、もはや悪化の一途しかないのかと思います。 しかし、解決策はあります。 便利な乗り物を乗った分、歩く習慣を作ればいい。 「今さら歩くなんて面倒」 いえ、歩くことがつまらない、面倒だと思うからいけない。 頭を使って進化した人類なら、ここでこそ、頭を使うときです。 大変な散歩を、楽しい、嬉しい、面白いと思えるように工夫すればいい。 そういう前向きな動機付けがあれば、散歩の習慣をきっと続けることができるはずです。 工夫の方法は、人によって千差万別です。 音楽を聴きながら歩くのもいいです。 ラジオを聞きながら歩くのもいいでしょう。 歩数計をつけて、モチベーションアップにつなげるのもいいアイデアです。 頭を使って歩かなくなった人類。 今度は、頭を使って、歩く工夫をするときです。 面倒でも楽しみを考えられるよう、頭を使う。

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「歩き」と「乗り物」は、状況に応じて使い分ける。

私は今、会社まで「歩き」と「電車」の両方を、状況に応じて使い分けています。 歩くときもあれば、電車を使うときもあります。 普段は会社まで歩いて出社し、帰るときも歩いて帰宅します。 しかも、結構距離があります。 片道でおよそ90分。 往復で3時間です。 「面倒だ。歩くだけにそんなに時間を取っていられない」 一般的な感覚ならそう思うでしょう。 私も最初、そう思っていました。 1日24時間のうち、3時間も歩いていることに費やすのは、大変といえば大変です。 しかし、そこは人間です。 賢さによって便利な道具を発明し、運動不足になりつつあるなら、ここでもまた賢さで運動不足を乗り越える知恵を出すときです。 頭を使って、大変なことを楽しいと思えるような工夫を凝らしています。 たとえば、オーディオブックです。 私は本を読むのが大好きです。 イヤホンをつけて、朗読される音声を聞きながらなら、90分は一瞬です。 耳で聞くほうが、目で読むより楽です。 次の展開が気になり、時間が早く進むよう感じます。 面白い映画は2時間があっという間に過ぎるように、好きな本を聞いていると、90分は一瞬です。 オーディオブックを聞きながらひらめいたアイデアは、紙に書き残し、次の作品へと生かしています。 歩数計をつけて、歩いている歩数が目に見える形になれば、モチベーションが維持しやすくなります。 もちろん毎日歩いているわけでもありません。 暑い夏場、日差しが強すぎる日、会社の繁忙期、雨の日、大事なお客さんと打ち合わせがある日など、便利な電車を使います。 そういう工夫をすることです。 普段はあえて歩き、大事な場面では乗り物を使う。 このめりはりを作ればいいのです。 便利な乗り物を使った分、歩く習慣をつける。

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大変なのは最初だけ。
歩くにつれて、楽になる。

最初、散歩は大変です。 少し歩いただけで、筋肉痛になります。 私も社会人になり、自分がどんどん運動不足になりつつあるのが分かりました。 コンピューター関連の仕事をしていたので、これといって歩く仕事ではありません。 ほぼ1日中、座ってばかり。 太りすぎとはいかないまでも、次第に体の脂肪が気になり始めました。 自分の太りきった未来像が目に浮かんだ、そのときです。 「このままではいけない!」 自分の未来を変えようと一念発起して、会社の仕事が終わってから、歩いて帰るようになりました。 最初は「会社帰り」から、始めました。 帰りなら、家についてお風呂に入って寝るだけですから、疲れていても仕事への支障はありません。 しかし、です。 それでも最初の1週間は、大変だったのを覚えています。 片道だけでしたが、翌日から体全身が筋肉痛でした。 特に足の太ももは痛くてたまらず、よちよち歩きになっていました。 大人が、ようやく2本足で歩けるようになった赤ん坊みたいな歩き方です。 筋肉痛がひどいので、早速翌日から歩くのは中止。 筋肉痛が治まるまで待って、最初は5日に1日のペースでした。 それが3週間も経てば、不思議なことが起こり始めます。 いくら歩いても、筋肉痛にならなくなりました。 しかも片道だけでなく、往復3時間でも筋肉痛になりません。 なる気配すらない。 変化は、そればかりではありません。 初めは片道だけで疲れきって、散歩の後は動けないほどでした。 しかし、慣れてくれば、散歩をしても疲れにくくなります。 歩いて出社しても、会社で仕事をばりばりこなすだけの体力が十分残っているほどです。 この変化は、驚きでした。 人間の体というのは、鍛えれば鍛えた分だけ強くなります。 「体が慣れるだろう」というのは、ある程度予想していましたが、その予想をはるかに超えていました。 歩くのに必要な筋肉が足腰に備わり、体力もつき、疲れにくくなります。 筋肉痛が、懐かしくさえ思えるほどです。 「散歩が大変、歩くのが大変」という声を、よく耳にします。 しかし、それは、歩く習慣がないから、大変なだけです。 大変なのは最初だけ。 習慣になれば、まったく大変ではなくなります。 疲れなくなればなるほど、体力と筋力がついてしまうのです。 最初の大変な時期だけ、乗り越える。

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散歩は知らず知らずの間に、意外な部分を活性化させている。

散歩といえば、まず「体を動かす」という肉体面でのイメージがあると思います。 足のつま先から頭のてっぺんまで動かしますから、ダイエットにも効果的です。 体力維持、健康維持のためにもよい印象があるのではないでしょうか。 しかし、実のところ散歩は、私たちの肉体以外にも、大きな影響を及ぼしています。 散歩は知らず知らずの間に、意外な部分を活性化させています。 脳です。 私たちの脳は、歩いているだけでも、無意識のうちにさまざまな刺激を受け取り、脳を活発化させています。 本来の散歩なら、歩くたびに風景が次々と移り変わります。 野道に咲く花を見たり、飲食店をガラス越しでのぞいてみたり、散歩をしている人とすれ違ったりするでしょう。 場所によっては、においの変化もあります。 野道なら草花のにおいがし、川のそばでは川のにおい、パン屋の前ではパンの香ばしいにおいがすることもあるでしょう。 見たり聞いたりにおったりなど、人間の五感を刺激するきっかけが多いです。 五感だけではありません。 散歩をしているときには、広範囲を移動することになります。 そのときの一般的な脳の活動を見てみましょう。 自分の場所を把握するため「空間認知」を刺激します。 歩いてきた道を「記憶」します。 分かれ道があれば、どちらの道を歩こうか「判断」します。 人や車が向かってくれば、ぶつからないように「注意」を払います。 体を動かしているうちに「気分転換」がされて、すっきりした気分になるでしょう。 散歩とはいえ、脳のさまざまな部位を刺激することになります。 こうした理由から、私は散歩を日常の習慣に取り入れることをおすすめします。 散歩は、最も単純でありながら、体だけでなく、脳も活発に活性化させる最高の手段なのです。 散歩をして、脳を刺激する。

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散歩は、たった100歩から始めると、うまくいく。

ある日のこと、私は喉が渇いたので、家の目の前にある自動販売機までコーヒーを買いに行きました。 自動販売機までは、大した距離ではありません。 部屋から出て、せいぜい100歩です。 すぐそこです。 しかし、自販機まで行くと、気分が乗り「ついでに散歩でもしようか」と思うようになりました。 自然と、そういう心境の変化が出てきます。 ジュースを買ったついでに散歩をしてしまい、家の周りをぐるりと歩いて、3,000歩くらい歩いてしまいました。 しかも、そうした経験が何度かありました。 そんな経験を繰り返していくうちに、ふと思いました。 散歩を続けるのは、100歩からでいいのだと。 散歩が大変なのは、始まりだけです。 大変なのは、重い腰を上げるまでです。 重い腰さえ上げて100歩ほど歩いてしまうと、気分が乗り、200歩も300歩も歩けます。 気づけば、1,000歩や5,000歩も歩けることでしょう。 散歩は散歩と思わないほうがうまくいきます。 散歩をするときは「100歩」を目安にしましょう。 なぜ100歩なのかというと、100歩で終わらなくなるからです。 100歩のつもりが1,000歩になり、1,000歩のつもりが10,000歩に変わることでしょう。 近場の自販機までの100歩程度を目安に歩けば、自然と散歩へと変わっていつしか長距離を歩けてしまうのです。 100歩を目安に、散歩を始める。

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早朝こそ、散歩の恩恵を最も享受しやすいタイミング。

散歩を始めるなら、どの時間帯にするのがいいのでしょうか。 もちろんこれに決まりがあるわけではありません。 人それぞれの生活スタイルに合わせるのがいいでしょう。 朝がいい人もいれば、昼がいい、夜がいい人もいることでしょう。 しかし、人間の生体リズムを考えた上で最もおすすめできる時間帯は、やはり「早朝」です。 早朝に歩くことで、1日全体のスタートがよくなるからです。 朝に歩くと、昼や夜とは違い、いいことがたくさんあるからです。 まず、早朝の景色は美しいことです。 太陽が昇りかけていると、だんだん景色が明るくなります。 その時間帯に歩いていると、気分までだんだん明るくなるようで、テンションが上がりやすくなります。 また、朝に歩くことで、体全身の血の巡りがよくなります。 朝は、その日1日のリズムを作る起点です。 朝の調子がよくなると、1日全体の勢いに乗ることができるようになります。 朝、みんなが寝ぼけているときにスタートダッシュを切ると、差をつけやすくなる。 学生で言えば「学力」、社会人で言えば「仕事」で差をつけやすくなります。 少々寝ぼけていても、歩いているうちに目が覚めて、頭も冴えてきます。 たしかに早朝は、少し眠くて重い腰を上げるのが大変ですが、少しの踏ん張りです。 そこさえ乗り切れば、朝こそ、散歩の恩恵を最も享受しやすいタイミングなのです。 散歩をするなら、早朝に歩く。

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朝に散歩をすると、大変なことが1回減る。

散歩を始める前には、大変なことが必ず1つあります。 「重い腰を上げること」です。 「歩こう」と思いつつ、なかなか重い腰が上がらず「あと少し経ってから」と先に延ばします。 そうこうしているうちに時間が過ぎてしまい、気づけば、もたもたしてしまいます。 さて、朝にも大変なことが1つあります。 「眠い目をこすりながら起きること」です。 特に睡眠不足なら「もう少し寝ていたい」という気持ちがあって、起きにくくなるでしょう。 たとえ、しっかり睡眠を取ったとしても、ベッドから起き上がるのは、多少なりともエネルギーが必要です。 このように散歩であれ寝起きであろうと、立ち上がりにはエネルギーが必要であり、大変です。 そこで、1つ提案があります。 どうせなら、この2つの大変なことを、1つにまとめてみてはいかがでしょうか。 2回大変なことをするなら、1回にまとめたほうが賢い選択です。 朝に重い腰を上げた直後に、散歩に向かえばいい。 2回体験するつらさが、一度で済みます。 朝に散歩をすると、大変なことが1回減るのです。 つらいことは、朝、1つにまとめる。

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歩くときに大切なのは、歩数や歩幅より、背筋。

散歩をするとき、多くの人が気にするのが「歩数」や「歩幅」です。 できるだけ歩幅を広げて、たくさん歩けば、必然的に歩く距離が伸びて運動量が増えます。 健康にもいいと思われます。 運動量が増えれば、健康にいいのはたしかです。 しかし、歩数や歩幅は二の次でかまいません。 歩くときに大切なのは、実は「背筋」です。 背筋がぴんと伸びているかどうかのほうが、はるかに大切です。 なぜでしょうか。 姿勢がよくなれば、歩幅は自然と広がるからです。 まず背筋が伸びることで姿勢がよくなり、その結果、足がより前に伸びやすくなります。 また、背筋が伸びるということは、体重が背骨にうまく乗る形になります。 すると腰が疲れにくくなり、歩く距離は自然と増えていきます。 つまり、背筋さえ伸びていれば、自然と歩幅は広がり、歩数も増えていきます。 だからこそ、歩くときに一番大切なのは、背筋です。 今日これから散歩をするとき、まず背筋を意識して歩いてみましょう。 背筋を意識してから、次に歩幅や歩数なのです。 歩数や歩幅より、背筋に意識を向けて歩く。

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わずかな寄り道が、疲れを吹き飛ばしてくれる。

散歩の習慣がつくと、同じ場所を歩くことになります。 最初のころは、辺りを見て風景など刺激的でしたが、しばらくすると同じ道ばかり歩くので、飽きてきます。 私も経験があるので、その気持ちはよく分かります。 同じ道を行ったり来たりしていると、風景も見飽きてくるのは仕方ないことです。 そこで私が散歩をするとき、いつも決まりにしているのは「わずかな寄り道」です。 寄り道とはいえ、大げさなものではありません。 ほんの一区画だけ、歩いたこともない道を歩いてみる習慣です。 大きな通りから少し外れて、迷子にならない程度に、少し遠回りの道を回ってみます。 寄り道は、スパイスです。 「あれは何だろう」 「迷子にならないように気をつけよう」 「おや。これは初めてみるなあ」 辺りをきょろきょろしながら、新たな発見を求めて歩くことで、単調な散歩に刺激が生まれます。 しかも面白いのはそれからです。 歩いたことのない道を歩いていると、その間はなぜか疲れが消えてなくなります。 これは不思議な感覚です。 おそらく冒険心に意識が強く向くことで、疲れを忘れさせてくれる効果があるのでしょう。 「これはなんだろう」「迷子にならないようにしよう」とわくわくさせる適度な緊張感が、疲れを忘れさせてくれます。 ぜひ、試してみましょう。 不思議な体験になるはずです。 同じ道だけでなく、たまには歩いたことのない道も歩く。

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散歩に、運動神経はいらない。

健康のためにスポーツを始めようとするなら、どのようなスポーツを考えますか。 メジャーなスポーツなら、野球・テニス・サッカーなどを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。 これらを始める前には、多少なりともお金がかかります。 野球ならバットやグローブが必要です。 テニスならラケットを準備し、サッカーならサッカーボールが必要です。 また、専用の敷地を使うとなると予約の手間があり、しかも使用料金まで取られることがあります。 健康のために心を新たに始めたいのは山々ですが、そういう金銭面や手間などの障壁があるのも事実です。 しかも、ある程度、運動神経が必要とされます。 テニスや野球も体とテクニックが必要とされるスポーツです。 もちろんそのテクニックが要求されるからこそ、刺激的で楽しいですが、万人向けかというと疑問です。 できる人はできますが、まったくの運動音痴には難しいことでしょう。 そうした点で考えれば、散歩はまったく障壁がありません。 散歩にいいところは、大変敷居が低いところです。 まず準備するものは、何もありません。 歩くときは普段着でいいです。 靴も軽く歩く程度なら普段履いている靴でOKです。 なにより運動神経が必要とされないというのが、最も大きな利点です。 どんなに運動音痴でも、散歩ならできるはずです。 お金もかからず、手間も不要であり、これほど取り組みやすいスポーツはありません。 すべての人ができるため、取り組みやすいのです。 運動音痴こそ、散歩を始める。

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植物の専門書を持ち歩けば、単なる散歩が勉強へと変わる。

「へえ、なるほど」という感動は、勉強に夢中になる第一歩です。 平凡なことであろうと、雑学であろうと、そこに「へえ、なるほど」があれば、すっと頭に入り、忘れにくくなります。 この感動は、外で遊んでいると、簡単に体験できます。 どうすればいいのかというと、植物の専門書を1冊買って、野道を散歩するだけでOKです。 今まで手ぶらで野道を歩いているとき、野道に咲いている草花を見て終わりでした。 たとえば「あじさい」を道端で見つけたとします。 「きれいだな」という感動はあっても、そこに「へえ、なるほど」という学びはなかった。 しかし、植物の専門書があれば変わります。 あじさいを見つけたとき、すぐ植物の専門書で調べてみましょう。 専門書というくらいですから、植物の特徴や豆知識などが詳しく書かれていることでしょう。 たとえば、あじさいを例に専門書で調べてみました。 ---------- ●専門書による「あじさい」の解説 土の質によって、花の色が異なる。 酸性の土では、花の色は青になり、アルカリ性の土では赤紫色になる。 咲き始めは白で、次第に色が変化することから「七変化」ともいう。 梅雨の時期にはよく見られる。 ---------- 気の利いた専門書なら、あじさいの豆知識も含まれていることでしょう。 「へえ、なるほど。そうだったのか。知らなかったなあ。1ついいことを覚えたぞ」 今まで、単に「おや。あじさいだ。きれいだな」と思っていた感動に加え「へえ、なるほど」が加わります。 これがいい。 興味に引かれ、感動するとはこのことです。 家に帰ってから調べてもいいですが、できることなら、その場ですぐ調べたほうがいい。 気になっているときに調べて、詳しく分かるほうが「へえ、なるほど」という感動も大きくなるからです。 植物の専門書を持って、散歩に出かける。

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植物の専門書を持って歩くと、自然と植物への感性が磨かれる。

不思議なことに、植物の専門書を持って歩くと、平凡だと思っていた散歩道が違って見えるようになります。 多くの植物があることに気づきます。 別に、植物がある日、急に増えたわけではありません。 ただ、今までは気にしていなかっただけです。 しかし、植物の専門書を持って歩くと「植物を探そう」という方向に意識が向くようになります。 そのため、いつもより植物が多くなった気になります。 この効果があるだけでも、植物の専門書を持ち歩く意味はあります。 植物の専門書を持っているだけで、人間の植物への感性が磨かれるから不思議です。 「緑が少ないなあ」と思える都会でも、植物の専門書を持って歩くと、たくさんの緑があることに気づくはずです。 今まで強く気にしていなかったから、ないように思えただけです。 探せば、たくさんあるのです。 たくさんの緑があることに、気づく。

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★5

ウォーキングは、免疫力を高める手軽な方法。

体の健康維持には、免疫力が必要です。 免疫力とは、体に侵入してきたウイルスなどを退治する力のことです。 空気中にはさまざまなウイルスが浮遊していますが、ウイルスへの抵抗力がなければ、人間はすぐ病に冒されます。 こうやって健康な体を維持できているのも、免疫力があってのことです。 痛みや触感は何も感じませんが、今この瞬間も、体の至る所でウイルスと戦っています。 さて、ウイルスを退治する細胞は種類が多いですが、一般的な総称として「ナチュラルキラー細胞」と言われています。 このナチュラルキラー細胞は、運動をしないとき、活動が低下します。 血液の循環が停滞することで活動力も低下し、部屋にこもっていると、ウイルスに触れる機会もなければ退治する機会もありません。 活動する機会を与えられないナチュラルキラー細胞は、どんどん力を落としてしまいます。 結果として、部屋にこもりがちで運動しない人は、免疫力が低下しやすくなります。 免疫力を上げるためには、体を動かすことが大切です。 免疫力と運動は、密接な関係があります。 体を動かすことで血液の循環がよくなり、ナチュラルキラー細胞が活性化され始めます。 外で運動をすることで、空気中を浮遊しているウイルスが自然と体内に侵入しやすくなります。 もちろんウイルスが強力であった場合は退治できず、そのまま病に冒されてしまいますから、あくまで適度さが必要です。 仕事をするから機能を維持しやすく、仕事をしているからこそ、攻撃力も高くなります。 ナチュラルキラー細胞は、適度な負荷を与えることで攻撃力が鍛えられるのです。 適度な運動で、ナチュラルキラー細胞を活性化させる。

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★5

運動は、しなくても、しすぎてもいけない。

ウォーキングは、免疫力を高める手軽な方法です。 血行がよくなることで、ウイルスを退治する細胞が活性化されます。 外で運動をすることで、空気中を浮遊しているウイルスが適度にかつ自然に接触しやすくなり、免疫力が高くなります。 「よし。そうと分かれば、早速運動をするぞ」 おっと、そこで1つ注意があります。 運動は、ナチュラルキラー細胞の活性化と免疫力の向上に貢献しますが、たくさん運動をすればいいという話でもありません。 実は、やつれてしまうほど激しい運動をしすぎても、免疫力が低下します。 体力が低下することで、ナチュラルキラー細胞への栄養も行き渡りにくくなり、活動が鈍くなるためです。 普段体を動かさない人が、週末いきなり運動をして翌日熱を出す人がいますが、そのためです。 運動をしなくても、いけない。 運動をしすぎても、いけない。 あくまで「適度な運動」が重要です。 散歩は、この適度な運動に持ってこいです。 毎日散歩をすることで、適度な負荷を体に与えつつ、ウイルスに負けない強い体が出来上がるのです。 適度な運動を、心がける。

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★6

名医は、靴底を見る。
靴底だけは嘘をつかない。

以前、お世話になった医者に、突然「靴底を見せてください」と言われ、驚いたことがあります。 「普段どのような生活をしていますか」という医者からの問いに対して、私は自分なりに回答していました。 これまで診てもらった医者は、患者の話を少し聞いて、薬の処方をして終わりでした。 そういうものだと思っていただけに、予想もしなかった質問で印象深く残っています。 すぐ「なぜ、そんなところを見るのですか」と尋ねたとき「なるほど」と思う回答が返ってきました。 「靴底から歩き方や歩く姿勢が見えてきます。靴は、患者さんの日常生活が見えやすいんですよ」 「あなたのことをもっと詳しく診断するためです」 はっとさせられました。 たしかに患者が医者に自分の普段の生活を語るときは、自分の都合のいいように答えやすい。 また病んでいるときは、客観的に自分が見られなくなることもあります。 また主観的になっているがゆえに、なかなか自分では自分が見えにくいこともあります。 自分では今の自分の状態は「こうだろう」という推定です。 合っているかもしれませんし、間違っているかもしれない。 そういうときこそ「靴」です。 靴は、嘘をつきません。 その人の人となりが、最も表れやすい場所の1つだからです。 靴が極端に汚れていれば、当然部屋も散らかっているでしょうし、食生活も乱れがちになっているはずです。 一概には言い切れませんが、参考にはなるはずです。 最も重要なのは「靴底」です。 靴底のゴム部分の減り具合が、左右のどちらかに偏っていたり、つま先やかかとが過剰にすり減っていたりなどです。 そうすれば、歩き方や姿勢は悪い状態になっているはずです。 がにまたで歩いていれば、靴のかかと部分が極端にすり減ります。 内股で歩いていれば、靴のつま先の外側がすり減ります。 靴底のすり減り方でその人の歩き方が分かり、姿勢まで見えてきます。 医者は、私の普段の生活を少しでも知り、正確な診断をしようとしていたのでしょう。 だからこそ、靴底を見たがろうとしていました。 突然ですが、今、あなたが履いている靴の靴底を見てみましょう。 どうなっていますか。 「自分では歩き方に問題ない」と思っても、実際のところはそう思い込んでいるだけかもしれません。 靴底のゴムのすり減り方が不自然な状態なら、いつの間にか歩き方もおかしくなっている証拠です。 その部分だけは、嘘をつかないのです。 靴底を確認して、自分の歩き方を振り返る。

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★4

1日10,000歩歩くより、1週間続けるほうが、はるかに大変。

「1日10,000歩」と聞くと「すごいなあ」という印象を受けます。 1秒2歩の大股で歩くペースで単純計算すると、およそ83分。 なかなかの運動量と思います。 しかし、1日10,000歩というのは、その気になれば簡単です。 散歩というのは不思議なもので、大変なのは歩き始める最初だけです。 重い腰を上げて歩き始めるまでに、時間とエネルギーがかかります。 歩き始めれば、だんだんテンションが上がり「もっと歩こう」と思うようになる。 気づけば、10,000歩は、すぐ達成できます。 本当に大切なのは「1日10,000歩」ではありません。 「続けること」です。 1日10,000歩を歩くより、1週間続けるほうが大変です。 これまで「1日でどれだけたくさん歩くか」に意識を向けていたのではないでしょうか。 たしかに1日で歩く歩数も大切ですが、これからは「いかに継続できるか」に意識を向けていきましょう。 「たくさん歩こう」という意識から「毎日少しでも歩き続けよう」という意識へスイッチです。 1日5,000歩でもいいですから、きちんと毎日続けられるほうがはるかに健康に効くのです。 1日に歩いた歩数より、歩き続けている日数で自慢する。

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★4

気分によって、散歩のペースが変わるのではない。
散歩のペースによって、気分が変わる。

普段から散歩をしていると、ふと、散歩のある特徴に気づいたことがあります。 散歩の歩くペースによって、気分が変化することです。 ゆっくり歩いているときには、リラックスした気分になれます。 速く歩いているときには、テンションが高くなり、気分が高揚してきます。 何となく気づいている人も多いとは思いますが、あらためて考えるとすごいことです。 「これは使いようによっては役立つぞ」 どういうことかというと、気分のコントロールが意識的にできるようになるからです。 気分を落ち着かせたければ、ゆっくり歩けばいい。 逆に、テンションを上げたいと思うときには、早歩きで歩けばいい。 たったこれだけのことです。 これまで私たちは、気分の変化を、自然の成り行きに任せていたところがありました。 落ち込んだり元気になったりなど、そのときの状況に委ねていたため対処が難しく、仕方ない部分がありました。 しかし、この散歩の効用に気づけば、いろいろ応用ができるはずです。 今の気分に対して対処がしやすくなりますし、これからどんな気分になりたいのかも、自在にコントロールできるようになります。 たとえば、あなたは嫌なことがあり、いらいらしているとします。 そのときは、ゆっくりしたペースで散歩してみましょう。 気分がリラックスして、落ち着きを取り戻しやすくなります。 たとえば、あなたがこれから好きな人とデートに向かう直前としましょう。 楽しいデートにするために、事前にテンションを上げておきたい。 そういうときこそ、事前に少し速いペースで散歩をすればいい。 自然と気分が高ぶり、テンションを上げてデートに向かうことができるでしょう。 気分によって散歩のペースが変わるのではなく、散歩のペースによって気分が変わっていたのです。 落ち着きたいときはゆっくり歩き、気分を高揚させたいときは、速く歩く。

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★6

規則正しいから散歩をするのではない。
散歩をするから規則正しくなる。

朝の散歩は、規則正しい生活を送っている人がするものだと思っている人がいます。 また、規則正しい生活を送っていないとできないと思っている人もいます。 しかし、これは違います。 規則正しいから散歩をするのではなく、散歩をするから規則正しくなります。 1日のリズムを作る起点は、朝です。 人間の活動というのは、朝に始まり、夜に終わります。 これを淡々と毎日繰り返しています。 朝から調子をよくすればどうでしょうか。 太陽が地平線から顔を出し始めたころに起きて活動を始めることで、体は正確に朝を朝だと認識するようになります。 すると、人間の本来の生体リズムに乗りやすくなります。 日中は頭が冴えて仕事や勉強に集中でき、夜は自然と眠くなる。 朝に太陽を浴びることで、体内時計が正常化されるからです。 朝、散歩をする習慣を作るだけで、自然と規則正しい生活になります。 規則正しさは、朝、作られるのです。 規則正しくないからこそ、朝、散歩をする。

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★1

散歩用シューズは、習慣になる前に買ってもいい。

あなたは、晴れの日と雨の日のどちらが好きですか。 おそらくほとんどの人は「晴れの日のほうが好き。雨の日は苦手」と答えることでしょう。 晴れの日のほうがすがすがしく気持ちいい一方、雨の日はじとじとして、傘を差す手間まで増えます。 しかし、新しい傘を買った直後に限って、心境に変化が現れます。 なぜか、早く雨が降らないかなと思うようになります。 いつもは「雨にならないように」と願いますが、新しい傘を買った後は、早く使いたいので、逆に雨を求めるようになります。 この心境の変化は、散歩の習慣を作るときにも応用が利きます。 散歩を始めるきっかけがつかめない人や、散歩をする気持ちが湧かない人は、まず散歩用シューズを購入してみましょう。 すると、不思議なことに気持ちに変化が現れます。 あれほど面倒だと思っていた散歩が、一刻も早くしたくなります。 新しいシューズを買うことで、履き心地を早く試したくなり、その結果、散歩を始めやすくなります。 本来、買い物はきちんと使う予定があって購入するのが前提ですが、このときは例外です。 シューズ1足くらいなら、大金というほどでもありません。 わずかなお金で散歩をするきっかけがつかめる、健康につながるなら大変安上がりです。 さあ今すぐ、散歩用シューズを買いに出かけましょう。 散歩の習慣ができる前に、散歩用のシューズを買う。

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★4

散歩を続ける工夫は、難しそうで、簡単。

歩くことは、なかなか具体的な効果が見えにくいのが難点です。 いえ、効果が分かるといえば分かります。 しばらく歩いていると、気分が高揚したり気持ちが前向きになったりする実感はあるでしょう。 しかし、どれも「感覚」として感じられます。 肝心の「具体的な数字」として見えることはありません。 そのため散歩を始めてみたものの、しばらくすれば、やめてしまいがちです。 何でもそうですが、続けるコツは、結果や変化が目に見えることです。 行動によって、何がどう変わったのかが感じられると、続けやすくなります。 何のことはない、具体的な数字が出せるようにすればいい。 そこでおすすめするのは「歩数計」です。 ご存知のとおり、歩数計は歩いた歩数が分かる機械です。 これがあるかないかで、散歩の習慣が継続できるか否かが決まるといっても過言ではありません。 しかも歩いた具体的な歩数が、リアルタイムで分かります。 これがあると、散歩をする距離が伸びやすくなります。 1,400歩まで歩けば「区切りのいい2,000歩までは歩こう」と思います。 4,300歩なら「区切りのいい5,000歩まで歩こう」と思います。 効果が目に見える上、区切りのいい歩数まで歩こうとするため、歩く距離が伸びやすくなります。 少し高機能の歩数計なら、歩数だけでなく、さまざまな結果も計測できます。 1週間分の合計歩数、消費カロリー、距離なども計測ができるものがあります。 余裕があれば、散歩日記を付けてみてもいいでしょう。 「6月28日 3214歩。6月29日5520歩。6月30日6720歩」という具合に、結果を紙に書いて記録します。 具体的な数字が分かり、記録を付け始めると、なぜか続けられるようになります。 数字がどんどんカウントされ、記録が付けられ始めると、維持したくなるのが人間です。 そういう工夫をしてみましょう。 散歩を続ける工夫は難しそうですが、簡単なのです。 歩数計をつけて歩く。

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★16

くよくよ悩む暇があるなら、とにかく歩け。

仕事や人間関係で悩むことがあります。 悩んだときには、とにかく歩くのが一番です。 じっとしていても、事態は好転しません。 何もしていない状態が、余計に悩みを大きくさせてしまいます。 人間はじっとしていると、悪いほうへ妄想を膨らませがちです。 悩んだときには、体を動かすのが一番です。 歩くと、体を動かしているうちに、つらいことから意識が離れていくようになります。 「歩いた」という達成感が得られるので、気分転換のきっかけがつかみやすい。 また運動することそのものが、ストレス発散の効果もあります。 歩き疲れて、寝て起きたときには、体が楽になっているはずです。 悩んだときは、たくさん歩いてストレス発散させる。

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★4

目で本を読むより、耳で本を読むほうが、考えが膨らみやすい。

私は20代後半ごろから、読書といえば「目」ではなく「耳」ですることが多くなりました。 別に、目で本を読むのが嫌いではありません。 本当は椅子に座って本をゆっくり読みたいところですが、忙しい仕事をこなしながら、読書時間を見つけるのは、なかなか難しい。 少しでも空き時間といえば、窮屈な電車の中や会社からの帰り道です。 しかし、満員電車は窮屈です。 夜道は暗いため読書が難しい現実があります。 その点、本文を音声で読み上げるオーディオブックなら、問題はありません。 耳にイヤホンをかけて聞きながらなら、窮屈な満員電車や暗い夜道でもスムーズに聞けます。 耳で本を読み始める習慣ができて、気づいたことがあります。 オーディオブックは、目で本を読むのに比べ、さまざまなことを考えながら聞くことができるということです。 目と耳とでは、脳の中で情報の経由に違いがあるためと考えられます。 目で読む場合、理解というゴール地点まで行くのに、さまざまなところを中継します。 まず目で見た画像は、視覚野に送られます。 視覚野で「画像→文字」として認識します。 次に、ウェルニッケ野で「文字→音」に変換されます。 ブローカ野で「音→意味」として変換され、初めて文章の意味を認識されます。 「目→視覚野→ウェルニッケ野→ブローカ野→理解」という流れです。 では、耳で理解する場合はどうでしょうか。 耳から入った情報は、いきなりブローカ野に送られ「音→意味」と変換ができます。 「耳→ブローカ野→理解」という流れになります。 目で理解するのに比べて、ずいぶんシンプルになったのがお分かりでしょう。 そのため、音を聞くほうが脳内で余力が生まれやすく、聞きながら考えが膨らみやすいのです。 歩きながら、耳で本を読む。

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★1

友達と話ながら歩くと、あっという間に、長距離が歩くことができる。

ときどき、友達と携帯電話で話しながら歩くことがあります。 会社の帰りに電話がかかってきて、お互いに近況を話し合います。 「お疲れ様。今日の仕事はどうだった?」 別にたわいない会話内容です。 時には恋について話をしたり、将来のことについて話をしたりなど、次第に輪が広がっていきます。 するとです。 話しながら歩いているうちに、家に着いてしまいます。 友達と電話で会話しながらの場合、なぜか、時間の流れが速く感じられます。 「おや。もう家に着いてしまった。もう少し話を続けたいなあ」 あなたにも、そうした経験があるのではないでしょうか。 友達と携帯電話で話に夢中になっていると、本当に時間が経つのは一瞬です。 「いつの間にかこんなに歩いてしまった」という経験はありませんか。 会話をしながら歩くなら、長距離が歩けます。 友達との楽しい会話に意識が向いて、運動の疲れが気にならなくなるからです。 ここに意外な散歩のポイントが隠されています。 楽しく散歩をするなら、やはり実際に友達と一緒に歩くのが一番です。 しかし、住んでいるところが遠くに離れていると、なかなかそうもいきません。 そこで散歩をするときには、携帯電話を片手に歩いてみてはどうでしょうか。 相手がどこに住んでいようと、疑似的に友達と一緒に散歩を楽しんでいる状況を作り出せます。 極端に言えば、地球の裏側にいる人と国際電話をしながら、散歩をすることも可能です。 これは素晴らしい可能性です。 運動ができますし、また会話に夢中になることで、疲れも感じにくくなるでしょう。 そればかりか、会話で友達との仲も深められます。 あなたの持っている携帯電話は、意外な散歩の効用を秘めているのです。 携帯電話で話しながら、歩く。

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★2

近所は、あまりに身近すぎるから、発見を見落としやすい。

散歩中の発見と言えば、見知らぬ土地に足を踏み入れたときに経験できるイメージがあります。 遠くの土地に行けば、当然見たこともない場所ですから、数多くの発見があることでしょう。 しかし、発見は、大変身近な場所でもできます。 あなたの近所です。 近所でする発見こそが、本当に面白いです。 何気ないありふれた光景に、意外な発見が隠されています。 近所は、自分に身近すぎて「見よう」とする心がけが小さい。 平凡に当たり前にありすぎて、注意を払っていません。 そのため、見落としている点が多いです。 ぜひとも、意識を建物の外観や看板などに注意を向けて歩いてみましょう。 「見よう見よう」と思って歩くのがコツです。 すると、今まで気づかなかったことに多く気づけるはずです。 「おや。こんなところにこんな会社があったのか」 「看板をよく見ると、ここは音楽教室だったのか」 「ここのお店は、いつもすいているなあ」 「おや。こんなところに道がある」 こうした発見が面白いです。 家周りや近所でも、よく見ようと心がけると、今まで気づかなかったことに気づけるはずです。 町中の看板や標識を見ることで、その町の特色などの発見があります。 見よう見ようと心がけると、散歩は終始、発見の連続になるはずです。 「見よう見よう」と心がけながら、歩く。

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★6

リラックスを求めるなら、晴れの日より、むしろ雨の日のほうがいい。

散歩を雨の日にしたことがありますか。 雨の日は、ほとんどの人が外を歩くのを控えることでしょう。 傘を差すのが面倒です。 足元が濡れます。 しかし、意外なことに、晴れた日より雨の日のほうがリラックスしながら歩けます。 一度経験したことがある人なら分かっていただけると思います。 なぜでしょうか。 雨の日は、マイナスイオンが町中に広がるためです。 マイナスイオンとは、空気中に含まれるわずかな電気を帯びた分子集団のことを言います。 目には見えない空気分子ですが、大変微弱ながらプラスやマイナスの電気を帯びています。 電気を帯びているとはいえ、微弱で感電するわけではありません。 この電気を帯びているというのが重要で、人体にさまざまな効用をもたらします。 プラスイオンは、いらいらさせたり興奮させたりする作用があります。 一方、マイナスイオンは、ストレス軽減やリラックス効果があるとされています。 このマイナスイオンを発生させるのは、簡単です。 水を地面に落とすだけで、OKです。 水が衝突して粉砕したとき、周辺の空気の電化状態に変化が現れ、マイナスイオンが発生しやすくなります。 滝の近くで、すっきりした気分になった経験はありませんか。 滝では大量の水が粉砕し、大量のマイナスイオンが発生しているため、気分がすっきりします。 雨の日も、これと同じです。 滝ほどではありませんが、空から水が落ちて地面に落ちたとき、水が粉砕されます。 この瞬間、マイナスイオンが発生します。 雨の日は、いわば、町中がマイナスイオンにあふれる日です。 ありきたりな雨なら、ぜひ一度でもいいので、雨の中を散歩してみましょう。 いつも以上に、リラックスをしながら、散歩をすることができるはずです。 散歩にリラックスを求めるなら、晴れの日より雨の日のほうが適切とも言えます。 足元に気をつけながら、ぜひ雨の日こそ、散歩に出かけてみましょう。 雨の日こそ、散歩に出かける。

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★8

落ち込んだときこそ、歩く。
悲しいときがあったときこそ、歩く。

散歩の習慣を持つ人は、しない人より、前向きで明るい性格です。 前向きで明るい性格だから、散歩をするのではありません。 散歩をするから、前向きで明るくなります。 体を動かし始めると、脳の中で「ドーパミン」という脳内神経伝達物質の放出量が増えます。 そのことで、気分が高揚してきます。 私たちは、思い悩んだとき「明るくなりたい」「落ち込みから早く立ち直りたい」と思います。 元気がないときには、なかなか自然に元気が出るものではありません。 そういうときこそ、歩くことが大切です。 もやもやした気持ちや葛藤などの心のもつれが、歩いているうちに、いくぶん緩和されます。 元気がないときこそ、歩いて、元気を取り戻す。

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★3

歩くことで、骨が丈夫になる。

体内のカルシウムの99パーセントは、骨や歯に存在しています。 骨のほとんどは、カルシウムです。 人間の「柱」にあたる部分だけあり、大変固いのが特徴です。 カルシウムの摂取は、骨を丈夫にするためになくてはなりません。 そう聞けば、カルシウムさえ摂取すれば骨が丈夫になるだろうと早合点する人がいます。 しかし、そうではありません。 単にカルシウムだけ摂取しても、そのほとんどが尿や便などで体外へ排出されます。 きちんと骨に行き届き、吸着させるためには、ひとひねり必要です。 それが「運動」と「ビタミンD」です。 なぜ、運動が骨を丈夫にするのかというと「骨に適度な刺激を与える行為だから」です。 骨は、適度な刺激が加わると「強くなろう」とする性質があります。 宇宙飛行士が無重力状態の中で長期間生活をしていると、骨がもろくなるのは、骨に対して刺激がないからです。 骨に刺激を与えないと、骨密度はどんどん低下して、もろくなります。 刺激とはいえ、強いインパクトを与える必要はありません。 単に歩くだけで、十分な効果があります。 散歩は体全身を動かすことになりますから、足腰だけでなく、体全身の骨を丈夫にすることにもつながります。 もう1つ欠かせないのは「ビタミンD」です。 食べた物で得たカルシウムを骨に届けて、骨として固めるために、ビタミンDも欠かせません。 しかし、普段から散歩を習慣としているなら、さほど大きな心配をする必要はないでしょう。 ビタミンDは、紫外線を浴びることで体内に生成されるビタミンだからです。 普段、早朝や日中に散歩をしていれば、自然と日の光から適度な紫外線を浴びることになり、ビタミンDも体内で生成されます。 サンスクリーンを塗っていない状態なら、目安として「直射日光で5分ほど」「日陰で10分ほど」とされています。 紫外線は長時間あたりすぎると、しみやしわの原因になりますが、逆にまったく浴びないというのも問題です。 ほんのわずかでもいいので、日光を浴びるのは健康につながります。 それになにより、日光に当たることは、気分を高揚させてくれます。 バランスのいい食事でカルシウムを摂取し、運動をする。 このことで、骨は丈夫になるのです。 歩くことで骨に刺激を与え、骨を強くさせる。

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「いつかやろう」と思っている人は、永遠にすることはない。

学生までは授業の中に体育があるので、定期的に運動する機会がありました。 半強制的に体を動かす機会があったので、太りにくい状態でした。 しかし、社会人になってからがらりと変わります。 多くの職種でコンピューターが導入され、座っている時間が多くなり、運動不足が増えています。 そこで、社内ではよく次のような会話を耳にします。 「散歩が体にいいのは知っているよ。いつかやろうと思っているんだ」 「時間ができれば、やるつもりだ」 「時間ができる夏休みごろから始めようと思っている」 しかし、残念ながら「いつかやろう」と思っている人に限って、いつまでもすることはありません。 「いつかやろう」というのは、後延ばしの習慣です。 この習慣を改善しないかぎり、いつまで経ってもできません。 時間ができるであろう週末や連休も、たいていほかの予定が入ってしまい、散歩の優先順位が下がってしまいます。 いつまで経っても、習慣になりません。 この習慣を改善できるかどうかは、今です。 「いつかやろう」を「今すぐやろう」へと変えましょう。 これが意識改革です。 今すぐ行動を始めれば、未来が変わります。 たとえば、いきなりですが、今日これからは無理ですか。 「え! さすがに今からは……」 そこです。 「ちょっと今は無理」と思っているのでは、明日もあさっても、また同じように思うでしょう。 それでは人生は変わらない。 いつかやろうと思っていたことを、たった今からやる。 これで人生は変わるのです。 「いつかしよう」と思っていた散歩を、今すぐ始める。

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