感動を増やすために、身につけておきたいことがあります。
「期待しないスキル」です。
「期待したほうがいいんじゃないの? 期待しないのは悪いことじゃないの?」と思うかもしれません。
一般的に期待することは良いこととされていますが、一概にそうとは限りません。
期待には「良い側面」と「悪い側面」があります。
期待すると、心が躍ってわくわくします。
そして「楽しいに違いない」「間違いなく面白いはずだ」「どんな感動が待っているのだろう」と思います。
まだ実際に体験したわけでもないのに「絶対満足する」と決めつけるような心理となります。
期待すればするほどハードルが上がり、満足の基準も上がってしまうのです。
期待してわくわくするのはいいのですが、満足の基準が上がるのは問題です。
試験の合格ラインが上がってしまうようなものです。
そのせいで、普通に楽しいことや面白いことでも「思ったほどじゃなかった」と感じやすくなります。
映画を鑑賞するとき、期待しすぎたせいで、かえって楽しめなくなるケースがありますが、それと同じです。
内容は十分面白くても、期待しすぎてしまうと、必要以上にハードルが上がります。
その結果「大したことなかった」「物足りなかった」「期待していたほどではなかった」と、がっかりしやすくなるのです。
期待するのは良いと思われがちですが、あまり強く持ちすぎるのも考えものなのです。
そこで大切なのが「期待しないスキル」です。
本当は期待したくても、気持ちを落ち着かせ、あえて期待しないようにします。
意識的にハードルを上げないようにすることで、満足しやすい状態となります。
その結果「思ったより面白い!」となり、感動が増えるのです。
軽い気持ちで足を運んだ展覧会が「意外と面白かった」と感じることがあります。
期待しなかったからです。
期待しないと、ハードルが上がらないぶん、感動しやすくなります。
期待しなければ満足の基準が上がらないので、ささいなことでも「意外と面白かった」となり、感動が増えるのです。
本を読むときも、期待しないことで「思ったより良かった!」となります。
映画を見るときもテーマパークに行くときも、期待しないことで「思ったより面白い!」と感じます。
期待しないため方法として「あまり事前情報を入れすぎないこと」が有効です。
また「きっと普通だろう」「あまり期待するな」など、あえて期待を下げる言葉を自分に言い聞かせることも効果的です。
期待しないことにも、メリットがあるのです。