私たちは、時に現実が嫌になることがあるものです。
仕事がつらい、家庭もごたごたして大変というときがあります。
そんなときは「現実を見たくない。逃げ出したい」と思うもの。
「いっそのこと行方不明になりたい」と思うこともあるかもしれません。
仕事のことも家庭のことも忘れて、どこか遠くへ行ってしまいたい。
そんな気持ちになるのは特別なことではありません。
「現実逃避」と聞くと、ネガティブな印象を持つ人もいますが、悪いことではありません。
大変なときは、誰でも自然に湧き起こる感情です。
ある意味、人間らしい感情といえます。
現実逃避にもさまざまな形があります。
何に打ち込むか、どこへ出かけるか、その手段は多岐にわたります。
ただし、ギャンブルのように、お金を浪費するものはよくありません。
本当に行方をくらましてしまうような極端な手段も、やはり健全とは言えません。
周りに迷惑がかかってしまい、好ましい現実逃避とはいえないのです。
そこでおすすめなのが「習い事」です。
習い事は、健全で建設的な現実逃避の手段です。
仕事や家庭のことを一時的に忘れ、自分の「好き」に没頭できる時間は、心に大きな充実をもたらしてくれます。
楽しい時間を過ごせるだけでなく、没頭すればするほど、良い意味で現実を忘れられます。
さらに知識やスキルも身につき、成長の実感も得られるでしょう。
新しい友達と交流することもできるのです。
職場でも家庭でもない「第三の居場所」で、自分を輝かせることができます。
仕事や家庭で居場所が感じられないときでも、習い事という場があれば、心を病まずに済みます。
絶望せずにいられます。
現実逃避できる場所があるのは大切なことです。
会社や家庭でつらいことがあっても「私には習い事がある」と思えるだけで、希望をつなぎ止められます。
習い事は、健全な現実逃避。
心を守る、大切なシェルターになるのです。