「習い事をしています」と、わざわざ口にする人がいます。
そういう人は、まだ習い事に対して「特別なこと」という意識があるのです。
始めたばかりのころは「さあ、やるぞ! 頑張ろう!」という気持ちが強くあります。
通うことに意識が向き、気合も入れなければなりません。
それはまだ特別なことだと思っているからです。
「習い事=非日常的なこと」という感覚があるのです。
習い事の理想はどこにあるのか。
「習い事をしている」という感覚すらなくなることが理想です。
長く習い事を続けていくうちに、特別なことだと思わなくなり、わざわざ意識することもなくなります。
いつもの時間になると、自然と体が動き出す。
そして準備運動もルーティンも、意識せずとも自然とできる。
それは、習い事が完全に日常の一部となった証拠です。
「習い事=日常的なこと」という感覚に変わるのです。
この感覚に至れば、理想の状態です。
後は自然に任せて淡々と続けるだけです。
気づけば、練習量が膨大になっていて、確かなレベルアップを遂げています。
いつの間にか長年のキャリアを積み、ベテランの域に達しているでしょう。
習い事を日常として根付かせるには時間を要しますが、長く続けていれば、必ずいつかその境地に達します。
その境地こそが、習い事の醍醐味の1つです。
習い事が日常の一部になるのが素晴らしいのです。