アルコール量を抑えるにはどうすればいいのでしょうか。
「最初の1杯を30分かけて飲む」という方法が効果的です。
飲み会で乾杯をしたら、ジョッキのビールをぐびぐび飲みたくなります。
喉が渇いていれば、最初の一口でジョッキ半分まで飲む人、一気に飲み干すもいるかもしれません。
ここに注意です。
次の2つパターンで、呼気アルコール濃度をチェックした実験があります。
普通に考えると、500mlのお酒を30分かけて2杯飲んだほうが、呼気アルコール濃度が高くなるのも早くなると思われます。
ところが結果は違いました。
呼気アルコール濃度が最大になったのはどちらも40分後となり、要する時間は同じとなったのです。
アルコールを飲むと、胃と腸からアルコールが吸収されます。
具体的には、胃から20パーセント、腸から80パーセントの割合で吸収されます。
アルコールが吸収されて酔いが回るには、飲むスピードに関係なく、およそ30分かかるとわかっています。
お酒を早く飲むほどすぐ酔えて気持ちよくなるなると思われがちですが、実際はゆっくり飲んだときと同じです。
つまり、1杯のお酒を10分かけて飲もうと30分かけて飲もうと、酔いが回るのは同じタイミングなのです。
最初の1杯は、すぐ飲み干すのではなく、30分かけて飲むようにしましょう。
早く酔いたいからといって、最初からぐびぐび勢いよく飲みたくなりますが、ここは意識的に抑えたいところ。
おつまみを食べながら、最初の1杯を30分かけて飲みましょう。
おしゃべりを楽しみながら、ちびちび飲むのもおすすめです。
そのため最初の1杯を30分かけて飲むと、それだけでいい気分になって満足感が得られます。
ジョッキ1杯で十分満足でき、2杯目が不要になります。
普段よりアルコール量が抑えられ、健康的な飲み方ができるのです。