相手が「おごってあげよう」と言ってくれているのに拒む人がいます。
「いえいえ、大丈夫です。本当に結構ですから。自分の分は自分で払いますから」
お断りの一点張りなのです。
おごってもらうのは相手に申し訳ないと思っています。
「借りを作りたくない」という理由もあるのかもしれません。
とにかくおごられるのを断固拒否するのです。
しかし、これはいかがなものでしょうか。
遠慮ばかりするのも失礼です。
もちろん相手が部下や後輩なら別ですが、そうでないなら話は変わります。
相手が目上の人であれば、気持ちよくおごられましょう。
「えっ、よろしいんですか。ありがとうございます!」
元気な返事で素直に喜べばいいのです。
そうしたほうが場が温まり、うまく回ります。
上司から勧められた食事は、おいしそうに食べるのがポイントです。
「おいしい料理ですね」「さすがです」「余裕が違いますね」と、さりげなく褒め言葉を口にすることも大切です。
お世辞だとわかっても悪い気はしません。
お店から出たら「ごちそうさまでした。おいしかったです。いいお店でしたね」とお礼を言いましょう。
気持ちよい反応があれば、上司も顔が立ちます。
「かわいいやつだ。またおごってやろう」となるのです。
おごられるときは、できるだけ上司が喜ぶようなリアクションを見せることが大切です。
上司の顔を立てるためにも、素直におごられたほうがいいときがあります。
気持ちよくおごられるのもマナーなのです。