セールのときによく見られるのは、長い行列です。
セールは、商品を安く手に入れられる絶好のチャンスですね。
開店前のお店に長い行列ができているのが定番の光景です。
行列が長くなればなるほど、待ち時間も長くなります。
開店すると同時に「われ先に」「早い者勝ち」と言わんばかりに入店して、買い物かごを片手にお店の中をぐるぐるするのです。
安く手に入れる絶好のチャンスと思い、長い行列に並ぶ人も多いのではないでしょうか。
よく見られる光景ですが、一度立ち止まって考えてほしいことがあります。
「長時間待つより、その時間に働いたほうが得ではないか」ということです。
たとえば、行列に1時間並んで、商品を安く手に入れたとします。
素直に喜びたいところですが、それは本当に得なことなのか、よく考えてほしいのです。
時給1,200円で1時間働いたら、1,200円です。
1時間待つくらいなら、1時間余分に働いたほうが得というケースがあります。
待ち時間を時給に換算してみると、いろいろなことが見えてきます。
1,200円以上の節約ができるなら1時間の行列に並んで待つのもありですが、そうでないなら普通に働いたほうが得です。
2時間待ちなら、2,400円ということになります。
3時間待ちなら、3,600円です。
もちろん時給が高ければ、もっと大きな金額になるはずです。
セールで長時間並ぶことがあれば「実は普通に働いたほうが得ではないか」と自問してみてください。
わずかな節約のために何時間も待って並ぶことが必ずしも賢明とはいえないことがあります。
時給に換算してみると、1時間待つより1時間余分に働くほうが得というケースも多いのです。