「最悪だ!」
「何度言ったらわかるんだ!」
「この前も同じ失敗をしたじゃないか!」
上司としては、部下をきつい言葉で叱ってしまうことがあります。
部下が何度も同じ失敗をしたり、単純なところでミスをしたりすると、感情的になり、強い言葉で怒鳴ってしまうことがあります。
上司とはいえ、やはり未熟な部分はあります。
柔らかい表現で指導できればいいですが、感情的になったときには、言いすぎてしまうこともあるでしょう。
そういうことはなければいいですが、そうはいかないのが、現実です。
「さっきは、ちょっと言いすぎたな……」
叱った後は、言いすぎてしまった自分に後悔します。
叱った上司のほうが、言いすぎた自分に後悔し、部下のことが気になっています。
「言いすぎてしまい、部下が落ち込んでいないか」
「急に会社を辞めたいと言い始めないか」
よからぬ想像さえ膨らませたまま、上司は気が気でなくなります。
そういうときには、次の言葉を部下にかけましょう。
「さっきは言いすぎた。ごめん」という気遣う言葉です。
この言葉で、上司と部下の関係は修復に向かいます。
たった一言ですが、あるかないかで、上司の印象はまったく変わります。
さっきまでは鬼のような印象だった上司が、優しい言葉をかけてくれたことで、急に好印象へと変わります。
上司としては、言いすぎた自分を認め、叱った部下に謝るのはプライドが許さないかもしれません。
しかし、できるかできないかです。
「言いすぎた。ごめん」と言える上司は、人望が集まります。
感情的になった自分を素直に認めて謝る上司に、部下は器の大きさを感じ、尊敬するのです。