文句を言いたくなることがあります。
ささいなことであれば、文句があっても我慢できるでしょう。
しばらくすれば収まったり、一度かぎりのことだったりです。
文句を言うのも手間暇がかかります。
不快なことがあっても、ささいなことであれば、そのまま我慢で終わらせることが多いはずです。
しかし、どうしても我慢できない文句があるなら別です。
我慢できない文句があるなら文句を言いましょう。
文句とは、不平不満があって困っていることを相手に訴える行為です。
迷惑を感じているのですから、そのままにしておくわけにはいきません。
ストレスをためることになり、精神衛生上もよくありません。
限度を超えた迷惑は、状況を改善するためにも、きちんと伝えることが大切です。
文句があるなら文句を言いましょう。
ただし、必ず守りたいマナーがあります。
「丁寧な言い方」を心がけることです。
相手も人間です。
人間は感情を持つ生き物です。
いらいらした感情に任せて乱暴な言い方をすれば、相手もかちんと頭に来るでしょう。
いくらこちらの言い分が正しくても、言い方が悪ければ、なかなか素直に聞き入れてもらえなくなります。
相手の感情を刺激すれば、頑固な態度をされて、無視されたり反発されたりします。
時には逆に怒り出してしまい、面倒なトラブルに発展することも少なくありません。
「被害者はこちらのほうだ。相手に気を遣うなんてばかばかしい」
そう思うかもしれませんが、それでもやはり丁寧な言い方を心がけたい。
大切なのは「内容」ではなく「言い方」です。
文句を聞き入れてもらえるかどうかは、言い方次第です。
「言い方で9割が決まる」と言っても過言ではありません。
たとえ自分が被害者であっても、心がけは同じです。
「丁寧すぎる」というくらいの言い方を心がければ、ほとんどの文句が通ります。
丁寧な言い方にするには、命令系より疑問形にするのがポイントです。
疑問系の言い方をすると、角が取れて聞きやすくなります。
相手もすんなり聞き入れてくれるでしょう。
感情をコントロールできる自信がない人もいるでしょう。
普段は感情をコントロールできても、興奮がひどくなればなるほど難しいものです。
乱暴な言い方になりそうなら、いったん時間を置くのが賢明です。
時間は、心の鎮静薬です。
少し時間を置くだけでも、ずいぶん違います。
時間を置くにつれて、だんだん興奮が収まり、冷静になれます。
高ぶっていた神経が静まっていき、理性を取り戻せます。