ある日の朝、会社に向かって走る男性がいました。
「大変だ! 遅刻する! 走れば、ぎりぎり間に合うかもしれない」
家から出るのが遅くなり、何とか遅刻を回避しようと走ります。
間に合うかどうか、微妙なラインです。
必死に走って、ようやく会社に到着しました。
腕時計を確認すると、8時59分。
「よかった! ぎりぎり間に合った」
何とかぎりぎりセーフかと思いきや、上司から「遅刻だ!」と叱られることになりました。
会社の時計を見ると、9時2分です
なんとその人の腕時計は、3分遅れていたのです。
「私の腕時計がずれていた」という言い訳は通用しません。
ぐだぐだ言い訳をすればするほど、印象が悪くなります。
たった1分でも、遅刻は遅刻です。
きちんと時計の時間が正確に合っているか確認することです。
自分では間に合っているつもりでも、肝心の時計がずれていては元も子もありません。
意外とざっくりになってことが多いものです。
あなたの身の回りにある時計は、きちんと正確な時刻を刻んでいるでしょうか。
腕時計、壁時計、目覚まし時計。
それぞれチェックしてみてください。
少しくらいずれていても大丈夫と思うかもしれませんが、誤解です。
先ほどの例のように、1分のずれが評価を分けることがあります。
電波受信の時計であっても油断はできません。
電波受信の時計は、自動的に時刻を修正してくれますが、意外な落とし穴があります。
電場の届かない場所に置いてあると、うまく機能しないのです。
たとえば、地下や建物の奥といった環境では、電波が届きにくいため、いつの間にか時刻がずれていることがあります。
いくら便利な電波受信の時計も、電波が届かない場所では機能が生かされません。
秒針のある時計なら、きちんと秒単位まで正確に時間を合わせておきましょう。
時刻合わせを行うなら「時報サービス」がおすすめです。
117番に電話をすれば、秒単位で確認できます。
時報サービスはうるう秒の調整も行われているので、安心して利用できます。
ビジネスの世界では、1秒の差で勝負が分かれることが少なくありません。
時間を大切にするなら、まず身の回りの時計の時刻を正確に合わせておくことが基本です。