仕事の依頼はどんどん舞い込んできます。
「仕事は忙しい人に頼め」という言葉があるように、仕事ができる人のところには仕事の波が押し寄せます。
引き受けられる仕事量は、人によって異なります。
どれだけ仕事ができる人であっても、キャパが無限にあるわけではありません。
あれもこれも仕事を引き受けていると、あるときキャパの限界に達するときが来ます。
「これ以上仕事を引き受けるのは無理だ」と危機感を覚える。
多忙を極めているときは、食事の時間やトイレの時間すら惜しいものです。
キャパがいっぱいになったら、心がけることは1つです。
それ以上仕事は引き受けないことです。
仕事の依頼があったとき「とりあえず話だけでも聞いてみるか。無理だったら断ろう」と思いますが、要注意です。
まず話を聞く時間が必要です。
すでにキャパがいっぱいのときは、多忙を極めている状態であり、1分1秒が貴重です。
話を聞くだけでも時間が消費されるため、ますます時間不足に拍車がかかります。
詳しく話を聞いてから「やっぱりできません」となると、さらに時間の無駄が生まれます。
自分の時間だけでなく、わざわざ詳細を説明した相手の時間まで無駄にすることになる。
すでにキャパの限界に達しているのですから、話を聞いたところで引き受けられないことに変わりはありません。
仮に引き受けたとしても、そこには地獄が待っています。
キャパを超えた仕事をすると、無理をしなければいけなくなります。
仕事のクオリティーが落ちるのは確実です。
残業や徹夜をしなければいけなくなり、心身を害する原因となります。
引き受けた仕事を最後までやり遂げられず、途中で断念することになれば、評価を落とすことになり、良いことはないのです。
「キャパがいっぱいになったら、それ以上の仕事は断る」と決めておくことです。
「せめて話を聞いてからでも……」と思いますが、その油断がよくありません。
断るなら、依頼があった時点がベストです。
そうすれば無駄な時間は生まれません。
丁重にお断りしましょう。
相手の期待に応えられず、残念ではありますが、こればかりは仕方ありません。
限界は限界であり、無理なものは無理です。
詳しく話を聞く前に断ったほうが、お互いにとって最も時間の無駄がないのです。
悪いことをしたわけではないので、落ち込む必要はありません。
仕事を逃したことは惜しいかもしれませんが、無理をするよりはるかに良い。
断ることがあれば「体調を崩さなくて良かった」と、ほっとするくらいでちょうどいいのです。
気持ちを切り替え、今引き受けている仕事をきちんと仕上げることに専念しましょう。
仕事を断ったとしても、今引き受けている仕事に全力投球すれば、きちんと次のチャンスが舞い込んできます。