あなたの弱みは何ですか。
「昔からこれは苦手だなあ」ということがあるのではないでしょうか。
学校の勉強で弱い科目があれば、親や先生から克服するように言われていました。
そのときの名残から、大人になってからも、弱みがあれば克服するものだと信じている人が少なくありません。
しかし、これは断言します。
弱みを克服する必要はありません。
もともと持って生まれた弱みを克服するのは多大な時間と労力が必要になります。
弱みは、もともと自分に向いていないということです。
遺伝子レベルの話であり、簡単に克服できるものではありません。
もともと向いていないことを頑張って克服しようとしたところで、スムーズに進まず、どんどん貴重な時間が失われるばかり。
途方もない時間と労力が必要になるうえ、そもそも克服できるという保証もありません。
仮に弱みを克服できたとしても、そこにあるのは「人並みの能力」にすぎません。
人並みの能力が自分の武器になることはありません。
それができる人はほかにも大勢います。
多大な時間と労力を割いたわりに実りが少ない。
後になって「結局あの努力と苦労は何だったのだろう」と悔やむことになるのです。
無駄な時間を作らないためにはどうするか。
弱みを克服する時間と労力があれば、強みを伸ばすことに使ってください。
あなたにはもともと持って生まれた素質があるはずです。
弱みしかないという人はいません。
もともと弱みがある一方で、もともと強みもあるはずです。
数学、パソコン、プログラミング、デザイン、料理、楽器演奏、電子工作、絵画、ダンス、コミュニケーションなどなど。
強みは、恵まれた遺伝子を持っている証拠です。
天から授かった強みは、無駄遣いせず、十分生かすことです。
自分の強みがなかなか見つからない人は、学生時代を思い出してください。
普通の人より一回り早くスムーズに上達できたことはあるはずです。
自分では普通だと思っていても、周りから「すごいね」「上手だね」「センスがあるね」と褒められたことがあるでしょう。
それがあなたの強みです。
同じ時間・同じ労力があるなら、弱みを克服するために使うのではなく、強みを伸ばすことに使うのが得策です。
すべてのリソースを、強みを伸ばすことに投下すれば、必ずあなたの「武器」になります。
将来に役立ったり、仕事で生かされたりするのです。