山や海に遊びに出かけると「立ち入り禁止エリア」を見かけることがあります。
スキー場の滑走禁止エリア、登山道の進入禁止エリア、海水浴場の遊泳禁止エリア。
立ち入り禁止の看板が立っていたりテープが張ってあったりするのが、定番の光景です。
身近なところでは、ため池や工事現場で見かけることがあるのでしょう。
言うまでもないことですが、立ち入り禁止エリアには、立ち入らないようにしてください。
「できるだけ立ち入らない」ではありません。
「何が何でも立ち入らない」というレベルで強く意識して、堅く心に誓うことが大切です。
立ち入り禁止エリアは、適当に設けられているわけではありません。
必ず「禁止にしなければいけない理由」があり、それだけのリスクがあります。
禁止の理由がわからなくても、看板の禁止指示には素直に従うことです。
安易な気持ちで立ち入り禁止エリアに侵入したことで、重大事故につながったニュースが後を絶ちません。
スキー場の滑走禁止エリアで滑っていたことによる転落事故。
登山道の進入禁止エリアを歩いたことによる遭難事故。
海水浴場の遊泳禁止エリアで遊んでいたことによる水難事故。
あなたもニュースで何度も見聞きしたことがあるはずです。
残念なことに、命を落としたケースも少なくありません。
立ち入り禁止エリアに入るということは、命を落とすリスクがあるということです。
何かあれば、笑って済む問題ではなくなります。
助けに行った人まで命を落とすというケースすらあります。
命に関わることと思えば、いかにハイリスクであるか実感できるでしょう。
仮に命が助かったとしても、大けがをして、一生の後悔を背負うことになる可能性があります。
立ち入りが禁止されていると、逆に入りたくなるかもしれませんが、言語道断です。
禁止されると、逆にその行為への欲求や関心が高まる現象のことを、心理学で「カリギュラ効果」と呼びます。
私たち人間には理性があります。
カリギュラ効果によって禁止に対する欲求や衝動が湧いても、理性の力でぐっと抑え、正しい行動を心がけてください。
一緒遊ぶ友人がいて「ちょっとくらい大丈夫だよ」とそそのかしてきても、きちんと断ってください。
「臆病者だね」「怖いの?」とばかにされたとしても、勇気を出してしっかり断ること。
その場の雰囲気に流されそうになりますが、命に関わることを思い出して、断固として断るのが正解です。
もちろん友人が行こうとしているなら、全力で引き止めましょう。
遊びであれ興味本位であれ、立ち入り禁止エリアには、絶対立ち入ってはいけないのです。