賃貸契約や商品購入では「仮押さえ」をお願いできることがあります。
仮押さえとは、結論を出すまでの間、一時的に確保しておくことをいいます。
正式に依頼するかどうか、その場ですぐ結論を出せないときは、仮押さえが便利です。
賃貸物件の仮押さえ、航空券の仮押さえ、会場の仮押さえ、人気商品の仮押さえ。
仮押さえをしておけば、その期間、他の人に先を越される心配はありません。
人気の物件や商品があっても、仮押さえをすることで、賢い買い物ができるようになります。
そんな仮押さえの場面で、残念なケースを見かけることがあります。
仮押さえをしたにもかかわらず、そのまま放置の人がいます。
仮押さえをさえをしたものの、その後の連絡がありません。
これはNGです。
「連絡をしなければ自動的にキャンセルになる」と思っているのです。
仮押さえをしたにもかかわらず、その後の連絡がないと、信用を失います。
業者の方から「仮押さえの件はどうなりましたでしょうか」と催促されたらアウトです。
催促されるのは、連絡が遅いと判断された結果であり、すでに信用が低下しています。
業者の方から「ルーズな人」「要注意人物」と見られていると思ってください。
仮押さえの無視は、きちんと履歴が残され、その後の取引の参考にされます。
仮押さえの無視が繰り返されれば、今後取引ができなくなるのです。
仮押さえをしている間、業者はその物件や商品を、他の人に販売する機会を失っていることになります。
問い合わせがあっても、仮押さえをされているものは断らなくてはなりません。
後からキャンセルするならまだしも、音信不通になってしまっては、業者の人に大きな迷惑がかかります。
こうしたことを防ぐためにも、仮押さえをする際は、結論をいつまでに出すか併せて伝えておきましょう。
「来週の水曜までに連絡します」「今月中には結論を出します」など、期限を設定すれば、先方も安心です。
ど忘れがないよう、手帳、カレンダー、ToDoリストに期日を書き込んでおくことも欠かせません。
仮押さえをするということは、信用に関わるということです。
仮押さえにもマナーがあるのです。