不安は、できるだけ口にしないことです。
気がかりなことがあって、心の声をふと口にすることがあるでしょう。
もちろん禁句というわけではありません。
時と場を選んだうえで口にするならいいのです。
たとえば、相談の場や真剣な話し合いです。
親しい友人に真面目な相談を持ちかけることがあるでしょう。
悩み事があって相談したいのであれば、不安を含めて正直に告白すべきです。
正直に話すからこそ友人も親身になってくれます。
あなたを大切に思う友人であれば、励ましてくれたり優しくしてくれたりするでしょう。
また、上司や先生との面談で不安を口にすることもあるでしょう。
悩み事があったり改善してほしいことがあったりするなら、思い切って話してみることも必要です。
それは、心身の健康問題や職場環境の改善と向き合う上で大事なことです。
時と場を選んだうえであれば、不安を口にするのはまったく問題ありません。
しかし、思いつくまま不安を口にするのは要注意です。
好き勝手に不安を言いふらしていると、思わぬ悪影響に自分が苦しめられるでしょう。
不安を口にすると、まず自分が落ち込みます。
自分が発した言葉は、自分が聞くことになります。
不安を口にすると自覚が強くなり、ますます気持ちが落ち着かなくなります。
ストレスを感じてエネルギーが奪われ、さらに自分を落ち込ませます。
口にすればするほど、どんどん心が不安に支配されていきます。
心の中で大きく増幅され、大きくなればなるほどコントロールが難しくなります。
不安が大きくなりすぎると、冷静な判断も難しくなります。
心の余裕がなくなるため、冷静な思考ができなくなり、感情的な判断や自分らしくない行動をすることが増えます。
不安は、人に話すことも、できるだけ控えておくことです。
明るく楽しい会話にしたくても、そこに不安が含まれているとなかなか難しいもの。
どんよりした空気が広がるだけでなく、相手の元気を奪って暗い気持ちにさせてしまいます。
不安には人のエネルギーを奪う作用があるため、相手に悪影響を与えかねません。
たまに不安を打ち明ける程度ならいいですが、いつも不安を口にしていると相手は抵抗を感じるでしょう。
「この人はいつも不安ばかり言っているね」となり、人が離れてしまいます。
不安を口にするなら、相談の場や真剣な話し合いなど、時と場を限定しておきましょう。