不安があって、夜、眠れないときがあるでしょう。
厄介なことがあって大きな不安があると、なかなか頭から離れません。
考えないようにしたくても、つい考えてしまいます。
しかも夜ということもあって悪いほうに考えてしまうことが多い。
「こうなったらどうしよう。ああなったらどうしよう。嫌だなあ……」
悪い妄想がエスカレートしていき、心のつぶやきが止まりません。
脳が興奮して、眠ろうにも眠れないのです。
眠れない夜ほどつらいものはありません。
不安で眠れない夜がやってきたとき、役立つものがあります。
1冊の本です。
不安で眠れないときは、本を読みましょう。
本といっても、パソコンやスマートフォンといった電子機器で読むのはNGです。
電子書籍も本の1つですが、ディスプレイからブルーライトが出ているため、脳を興奮させてしまいます。
ブルーライトは波長が短く、可視光線の中でもエネルギーが最も大きな光です。
明るい光が網膜に当たると、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が抑制され、十分な効果が得られません。
おすすめなのは「紙の本」です。
小説でもビジネス書でも何でもかまいません。
小説を読んで、物語の世界に入り込むのもよし。
ビジネス書を読んで、仕事のテクニックや考え方を学ぶのもよし。
読み進めていくうちに考えが整理され、不安感が軽くなります。
自己啓発書を読んでみるのも1つの方法です。
ポジティブな言葉に触れていれば、小さなことに悩んでいることに気づいて、ほっと安心できるでしょう。
本を読むと、不安から気をそらせます。
別のことに注意を向けることで、一時的に不安を忘れることができます。
また活字には「優しい形」があります。
読書を通してゴシック体や明朝体を見ていると、活字の形から優しい影響を受け、心がリラックスしてくるでしょう。
結果として不安を落ち着かせることになります。
本を読んでしばらくすると、いつの間にか不安が気にならないほど小さくなっているでしょう。
そして自然な眠気がやってくるのです。
不安で眠れないときは、本が最高の睡眠薬です。
普段から不安で眠れないことが多いなら、枕元に本を用意しておきましょう。
そのときの気分によって選べるよう、本を数冊用意しておけば、ますます安心です。