新しい挑戦を始めるとき、家族や友人に相談することがあります。
こういうとき、返事の内容はおおむね決まっています。
「やめたほうがいい」です。
もはや定番の返事です。
「仕事を辞めようかと考えているけど、どう思う」と尋ねれば「やめたほうがいい」と言われるでしょう。
「転職を考えているけど、どう思う」と尋ねれば「やめたほうがいい」と言われるでしょう。
「起業を考えているけど、どう思う」と尋ねれば「やめたほうがいい」と言われるでしょう。
反対されると「自分の気持ちをわかってくれない」と思いますが、そうではありません。
家族や友人は、あなたのことを心配しています。
環境が変われば、以前より悪くなるリスクが高くなります。
家族や友人としては、やはりあなたのことが心配です。
少なくとも現状を維持していれば、大きな変化だけは避けられます。
そこであなたを思う家族や友人は、反対しようとします。
嫌いだから反対しているのではありません。
やはり心配しているから、反対しているのです。
相談相手が、あなたを大切に思っているほど、強く反対されると思っていたほうがいいでしょう。
さて、そこであなたはどうするかです。
まず、反対する人がいれば「なぜ反対するのか」という理由を尋ねてみてください。
相手は、反射的に反対しているだけかもしれません。
その場合、正当な理由ではなく「とにかくダメだ」「やめたほうがいい」など、表面的な返事しか返ってこないでしょう。
一方、自分の視野が狭くなっているだけかもしれません。
中には、参考になる意見がある場合もありますから、反対意見はよく聞きます。
反対意見の理由をきちんと理解したうえで、自分がどう思うかが大切です。
最終的に大切なのは、やはり自分の考えです。
自分の人生ですから、自分で決める権利があります。
自分で決める人生だから、自分らしい人生が歩めます。
反対意見の理由を知ったうえで、それでも前に進みたい気持ちがあれば、思いきる覚悟が必要になる場合もあります。
最後に頼りになるのは、自分の正直な気持ちなのです。