ときどき満腹を自慢げに話す人がいます。
「満腹でしっかり食べたぞ!」
「いつも腹いっぱいに食べているよ!」
「満腹まで食べるほうが健康によい!」
本人はご満悦の表情です。
おなかいっぱいになれば、身も心もいっぱいです。
たしかに満腹まで食べたほうが達成感もあるでしょう。
きちんと完食して腹いっぱいまで食べたことを誇らしく思うかもしれませんが、満腹となるとちょっと話が変わります。
完食と満腹は、分けて考えてください。
完食は自慢になりますが、満腹は自慢になりません。
満腹まで食べることを誇らしく思っているなら、残念ですが勘違いです。
満腹は自慢になることではありません。
満腹を自慢することもお門違いです。
満腹は、自慢どころか恥じることです。
満腹になったら、その後が大変です。
急激な眠気が襲ってきて、強い倦怠感に包まれます。
頭がぼうっとしてきます。
満腹感が続いている間は、集中力や思考力に悪影響を及ぼすでしょう。
パフォーマンスが向上するどころか、かえって低下を招きます。
満腹になると、ろくなことになりません。
満腹は恥じるべきことです。
食に欲を出しすぎています。
「ちょうどいい」を越えています。
満腹は「私は食事をコントロールできませんでした」と言っているのと同じです。
自己管理が不十分であり、恥じるべきことであり、反省が必要です。
満腹はだらしない食べ方のため、できるだけ改善したい食べ方です。
もちろんたまには満腹になってもいいのです。
接待や会食の際、つい勢いあまって食べすぎることがあるでしょう。
おいしいデザートがあれば、食べずにはいられません。
ときどき満腹になるのは仕方ありませんが、日頃から満腹まで食べるのはよくありません。
腹いっぱいまで食べたことを自慢するのではありません。
食べすぎたことを反省するのです。
腹いっぱいまで食べたら、食べすぎたことを反省しましょう。
「満腹はよくないね」
「ちょっと欲を出しすぎたね」
「次からご飯は少なめで十分だね」
満腹になったら反省してください。
ご飯の普通盛りが多く感じるなら、次から少なめにすることも検討してください。
満腹は自慢になりません。
自慢になるのは、腹八分です。
日頃から腹八分を心がけましょう。
腹八分に収まるよう、日頃の食事をコントロールしましょう。
食べすぎることがないよう、日頃の食生活を見直していくことが大切です。
食事のベストは、満腹ではなく腹八分です。