食生活を豊かにするためにはどうすればいいか。
食のありがたさを実感することが大切です。
飽食の時代とはいえ、食に恩恵を感じて感謝することは欠かせません。
では、食のありがたさを実感するにはどうすればいいか。
一食ごとに感謝の気持ちを持つことが基本ですが、ほかにも方法があります。
食のありがたさを実感する工夫をご紹介します。
工夫するポイントは「いただきます」と「ごちそうさま」という挨拶言葉にあります。
「いただきます」と「ごちそうさま」は、食前食後の挨拶言葉ですね。
この2つの言葉を次のように言い換えます。
これだけです。
心で思うのもいいですが、できればきちんと声に出して言ってみてください。
食事をするときは「命をいただきます」と声に出して言ってみましょう。
食事が終わったら「命をごちそうさまでした」と声に出して言ってみましょう。
語尾まではっきり言い切ってください。
少し大きめの声で言えばなおよし。
周りに人がいて恥ずかしいなら、1人でいるときでもかまいません。
するとどうでしょう。
はっとするような感覚を覚え、目の前にある食事の見え方が変わるでしょう。
食のありがたさがふつふつ湧いてきて、心にぐっとくるものがあるはずです。
今までぼんやりだった感謝の気持ちがはっきりしてくるでしょう。
はっきり声に出して言うから、はっきり実感できます。
キーワードは「命」です。
食事はすべて命です。
動物であれ植物であれ穀物であれ、元をたどれば、命が宿ったものに行き着きます。
あなたがそれを食べるために、命を落とした存在がいます。
「いただきます」を「命をいただきます」と言い換えることで「私は命をいただこうとしている」と再認識できます。
食べ物の見え方が変わって、感謝の念が出てくるはずです。
同じ食べ物でも、いつもより重く感じられるでしょう。
食物連鎖のピラミッドにいることを実感できます。
もちろん毎回言う必要はなく、ときどきでかまいません。
定期的でも不定期でもいいので、食の感謝を思い出したいときに使ってください。
使いすぎて副作用が起こることはないので安心してください。
忘れかけていた食のありがたさを、スムーズに思い出せます。