自分の失敗も許せない人は、人の失敗も許せません。
自分が心がけている厳しさを相手に押し付けようとします。
「私はこれだけきちんとしているのだから、あなたも同じようにきちんとしてほしい」と思います。
自分の価値観で相手を見てしまいがちです。
自分が完璧にしていると、相手にも完璧を求めようとします。
押し付けることがなくても、そうあってほしいと願います。
これは無意識のうちに行われます。
自分に対して「失敗を許さない」という考え方があると、人に対しても「失敗を許さない」という考え方になります。
そのため、ストレスを感じることが多くなります。
人の失敗を見るたびに、腹立たしく感じて、いらいらします。
「どうして失敗するの!」
「こんなこともできないの?」
「もっとしっかりしてほしい!」
なかなか許せず、苦しむことになるのです。
人の失敗を許すにはどうすればいいか。
まず自分の失敗を許せるようになってください。
完璧主義をやめ、最善主義になります。
許容範囲を広げて、寛大になります。
自分に厳しくしすぎず、優しくなります。
失敗しても、そんな自分をかわいらしく思いましょう。
もちろん自分に非があれば謝らなければいけませんが、過剰な自己嫌悪は不要です。
自責の念を持ちすぎないことです。
「人は間違える生き物だよね」と思えば、すんなり許せます。
自分が失敗したら、反省だけして、後は快く許してください。
「大丈夫。何とかなる」
「また次がある」
「気にしない、気にしない」
「失敗したのは、きちんと挑戦できた証拠だね」
「今回失敗したおかげで、次はもっとよくなるね」
どんどん自分の失敗を許していきましょう。
罪悪感に悩む必要はありません。
自己嫌悪も自己否定も不要です。
「人は間違える生き物」という前提で考えましょう。
自分の失敗を許せるようになります。
自分の失敗を許せるようになると、人の失敗も許せるようになります。
「私も失敗することがある。あなたも失敗することがあるよね」
失敗する人がいても「人のことは言えない。私も同じ失敗経験がある」と快く許せます。
自分に対して「失敗を許す」という考え方があると、人に対しても「失敗を許す」という考え方になります。
人の失敗に接しても、すんなり許せるようになります。