あることを長く続けていると、だんだん初心が失われることがあります。
最初は志が高く、やる気満々で真剣に取り組んでいても、仕事や環境に慣れてくるにつれてたるんできます。
志がだんだん薄れてくる。
初心に返る第一歩は、まず「気づくこと」です。
自覚がなければ、対策のしようもありません。
初心を忘れていることに気づかなければ、初心に返ろうと思うこともありません。
初心に返るためにまず必要なことがあります。
「時間」です。
時間が切迫している中で初心に返るのは難しいでしょう。
初心に返る手段の1つとして、初期に使っていたものを取り出してみましょう。
理想は「一番初めに使っていたもの」です。
一番初めに使っていたものがなければ、なるべく初期のものでもかまいません。
初心に返るためには「意識的な努力」が必要です。
ぼうっとしているだけではいけません。
変化も何もなく、初心を忘れたままの状態が続くでしょう。
初心に返るシンプルな方法があります。
それは「当時の写真を振り返ること」です。
当時の写真が残っていませんか。
卒業アルバムを眺めていると、不思議な気分になりませんか。
昔を懐かしむ気持ちになったり、あのころは子供だったなと恥ずかしい気持ちになったりします。
卒業アルバムを眺めることは、初心に返る効果があります。
素晴らしい贈り物は心の贈り物です。
誕生日プレゼント、お中元やお歳暮、ご近所さんからのおすそ分け。
「おめでとう」「いつもお世話になっています」「いつもありがとうございます」といった意味が込められています。
あるとき切羽詰まった状況に陥ることがあります。
時間や期限が差し迫ってくると、時間の余裕がなくてばたばたするでしょう。
心臓が締め付けられるような感覚になる。
あなたは幼いころ、公園にあるブランコに乗って遊んでいたことでしょう。
ブランコをこぐだけで楽しい時間を過ごしていたでしょう。
にこにこしながら思いきり高くまでこぐこともあったはずです。
暗い人は、減点法で生きています。
ミスをしたとき「減点1」と考えます。
できないことがあれば、心の中で「マイナス1点」とつぶやきます。
ときどき初心者をばかにする人がいます。
相手は初心者で、自分のほうが上とわかった瞬間、ばかにする人がいます。
つい相手を見下した態度になりやすい。
面白いネタを探していませんか。
ふとしたときに見つかれば「今度誰かに話してみよう!」とにんまりするでしょう。
誰かに話せば、ぱっと明るい雰囲気に包まれ、しばし楽しい時間を過ごせるでしょう。
私たちは、仕事のフォームに沿って仕事をしています。
マラソンでは、体の姿勢や手の振り方といった一定のフォームがあります。
フォームが整っているからこそスムーズに走れ、最高のパフォーマンスを発揮できますが、これは仕事でも同じです。
飲食店で食事を終えてしばらくすると、店員さんがそっと近づいてお皿を下げてくれるときがあります。
「お皿をお下げします」と言って、食べ終えたお皿を片付けてくれます。
テーブルの上からお皿がなくなれば、目の前がすっきりしますね。
恋に苦しいときがあります。
すれ違ってばかりの恋。
思いどおりのアプローチができない。
神社で参拝の際、ときどき拝むのが長い人を見かけることはありませんか。
「自分の場合は10秒くらいであっさり終わるのに、あの人はやけに長く拝んでいるな」
つぶつぶ口元が動いていて、小声が聞こえてくることもあります。
愛情表現といえば、何を思い浮かべるでしょう。
抱きしめること、心のこもった手紙を書くこと、励ましたり勇気づけたりすること。
もちろんどれも愛情表現の1つですが、もっとシンプルで簡単なことがあります。
あなたは自分の顔をよくわかっているでしょう。
毎日鏡で自分の顔を見ることになります。
これまで何千回・何万回と見ていて、すっかり見慣れているでしょう。
ときどき軽々しく人におすすめを聞く人がいます。
「おすすめの本はありませんか」
「おすすめの映画はありませんか」
人の話を聞いたとき、共感することがあるでしょう。
人の気持ちや考え方に対して、自分も同じ気持ちを感じました。
相手の意見や主張を聞いたとき「そのとおりだ!」と思うことがあるはずです。
「都会には自然がない」という声を聞くことがあります。
都会はコンクリート一色の世界で灰色しかなく、まったく自然がない場所だと思っている人がいます。
それは嘘です。
コミュニケーションが上手な人は、自分が話したいテーマより、相手が話したいテーマで話します。
自分が話したいテーマは、自分は楽しくても、相手に関心があるとは限りません。
自分ばかりずけずけ話すと、相手は退屈して、そのうちあくびを始めるでしょう。
あなたには「前から一度やってみたかったこと」はありますか。
きっと「ある」と答えるでしょう。
ずっと昔から気になっているものの、いまだに一度もやったことがないことがあるはずです。
「よい友人がいて、ありがたいことです」
「仕事は大変だけど、働けるだけありがたいことです」
「大変なこともあるけど、誰かに頼りにされるのはありがたいことです」
初心に返るシンプルな方法があります。
「昔住んでいたアパートを見に行くこと」です。
あなたは昔住んでいたアパートはどこにありますか。
覚えただけの知識は、すぐ忘れます。
勉強したことも、復習することがなければ、どんどん忘れていきます。
試験前に頑張って覚えたことも、試験が終わってしばらくたつと忘れるでしょう。
一人暮らしを始めると、ときどき親と連絡を取り合うことになるでしょう。
実家暮らしはいつでも直接話ができましたが、一人暮らしを始めると、話す機会がぐっと減ります。
親の声を聞くとほっとするでしょう。
最近、わくわくしていますか。
心が高揚するようなことをしていますか。
人生が豊かになるキーワードは「どきどき・わくわく」です。
「やる、やらない」で迷っていて、相談している人がいます。
「自分に合った仕事があるのですが、転職したほうがいいでしょうか」
「やりたいことがあるのですが、起業したほうがいいでしょうか」