いつでもどこでも気軽に写真を撮れる時代になりました。
以前であれば、カメラがなければ写真を撮れませんでしたが、今は違います。
スマホや携帯電話にはカメラ機能が標準搭載されているため、わざわざカメラを持たなくても手軽に写真撮影を楽しめます。
カメラ機能の性能も高く、高精細な写真を撮ることも可能です。
ズーム機能、タイマー機能、連写機能、オートフォーカス機能、HDR機能、手ぶれ補正機能、シーンモード切り替え機能などなど。
高性能のカメラと遜色ないほど質の良い写真が撮れるようになりました。
写真だけでなく、動画を撮ることもでき、大変便利な時代になりました。
今やほとんどの人がスマホを持っていて「一億総カメラマンの時代」に入ったといえるでしょう。
その反面、私たちは「目に焼き付けること」が減っています。
たしかに写真さえ撮っておけば、後から何度でも見直せます。
「見るのは後回しでいい。とにかく写真を撮ろう」と、一生懸命写真に撮ることが多いもの。
「撮ることが優先。見ることは後回し」となりがちです。
撮ることに一生懸命で、肉眼で見ることがおろそかになる。
自分の目に焼き付けることを忘れていることが多いのです。
しかし、美しい景色と出会ったとき、まず肉眼で見ることが大切です。
自分の目で見るからこそ、しっかり感動できます。
写真を撮ることはできても、生の感動は、その瞬間しか味わえません。
撮ることばかりに気を取られていると、自分の目で見ることを忘れてしまいます。
感動できることも感動できなくなり、貴重な機会を逃すことになるのです。
いま一度、目に焼き付けることを意識してください。
素晴らしい景色と出会ったときに大切なのは、まず自分の目で見ること。
そして、目に焼き付けることです。
写真を撮ることも大切ですが、目に焼き付けるのはもっと大切です。
大事な一瞬もあるかもしれませんが、できるだけ写真撮影は必要最小限にして、自分の目で見るようにしたい。
目に焼き付け、記憶に焼き付け、心に焼き付けましょう。
自分の肉眼こそ、最高のカメラです。