1つだけの経験に限られてしまっては、直感の幅が狭くなります。
1種類の物事しか経験していなければ、それだけしか知らないということになります。
直感とは、過去の膨大な記憶を総合して一瞬現れる氷山の一角です。
過去の膨大な記憶がすべて同じ種類のことなら、幅が狭く応用力が弱くなります。
経験は、どうせならいろいろな種類のことをしておくほうがいい。
幅広い経験をしていると、それだけ視野を広くして物事を客観的に見ることができるようになります。
1つのことだけに集中して単眼的になるより、視野の広がった見方ができるほうが、より正確に直感も働きます。
よくありがちな「恋は盲目」も、好きな人しか見ることができないから、そうなってしまうのです。
1つのことだけに絞ってみるより、全体を通して1つを見るほうが、冷静な判断ができるようになるのです。
私は恋愛や人生、人間関係などについていろいろ本を書いていますが、これは過去の経験や、いろいろな本を読んだおかげです。
私は日頃から多種多様な本を読んでいます。
恋愛関係の本だけでなく、人間関係の本や、お金についての本、歴史についての本、自己実現のための本などです。
心理学や哲学書、政治経済などの知識をインプットしているおかげで、種類の豊富な本も書くことができています。
そのおかげで単眼的にならず、いろいろな角度から物事を見ることができるようになります。
私がいろいろな種類の本を書けているのは、いろいろな経験とたくさんの種類の本を読んできたことにあるわけです。
どうせなら、いろいろな経験をしておきましょう。
やるかやらないかと迷えば、迷わずやるほうがいい。
お金がかからず経験できるというなら、なおさら飛びついてもいいくらいです。
元手がかからず、体験が得られるというのはおいしい話です。
たくさん経験しておくほうが「広く浅く」のつもりが 「広く深く」になります。
個々の知識同士が結びつき、密度が濃くなるのです。