あなたは今まで何回挫折を経験しましたか。
5回でしょうか。
10回でしょうか。
人生の面白さは、なんといっても山と谷です。
あるときは調子よく進み、あるときは何をやってもうまくいかない。
こんな山あり谷ありの人生は、響きこそ大変そうですが、これが人生の一番面白いところです。
つらい環境の中にいるときは、自分を強くしている時期と考えることです。
つらい経験をしているときは、自分の精神的な免疫力を高める絶好の機会なのだと気づくのです。
思うようにいかなくて泣きそうなときにこそ「これは精神的に強くなるチャンス」と思い、その経験を存分に味わいましょう。
目的は、人生において大切なことです。
目的はいわば「的」です。
弓で的を狙うときでも、的すらなければどこを狙っていいのかがわかりません。
「今さらやっても、もう遅すぎる……」
ときどき、こんなマイナス思考を持った人を見かけて残念に思うことがあります。
遅すぎるから、ダメということはありません。
行動するときに一番大変なのは、なんといっても「最初の1歩」です。
この最初の1歩ほど、重たい1歩はありません。
行動するときには、やりたい気持ちはあっても、その1歩がなかなか踏み出せないのです。
忙しすぎる生活を送っていませんか。
忙しいことが、かっこいいことだと思っていませんか。
たしかに適度な忙しさは、その人に活気を与えてくれます。
私は自然の中を歩くのが大好きです。
もともと田舎育ちなので、自然の癒しには幼いころからずいぶん助けられました。
悩みがあったときには、いつの間にか自然のほうへ引き寄せられていき、独特の静けさが心の中まで落ち着かせてくれるのです。
あなたが人から嫌われたくないと思うなら、知ったかぶりはやめることです。
知ったかぶりとは、知らないことでも自分は知っているように見せかけて、尊敬のまなざしで見られたいときに使う演技のことです。
つまり、知ったかぶりは、嘘をついているということなのです。
「毎日何もなくて、つまらない」
「同じ毎日の繰り返しで、退屈だ」
いつの間にか、こんな愚痴をこぼしていませんか。
人の意見を聞くことは大切です。
人生を乗り越え、クリアしていくためには、自分だけの考えだけに固執せず、人の意見に耳を傾けてみる必要があります。
人生で失敗してしまうのは、自分だけの独りよがりな考えを持ったときです。
人間が生きていくためには、たしかにお金は必要です。
しかし、お金があるから楽しめて、お金がないから何も楽しめないということはありません。
お金がなければないなりに、知恵を振り絞れば何か楽しめる方法があるはずです。
嫌なことがあったときは、反省さえすればさっと忘れてもかまいません。
反省をして「今後は気をつけよう」と心に誓うことさえできれば、失敗にこだわる必要はないのです。
くよくよすることはあっても、長引かせるのはよくありません。
人生の山によくぶち当たってしまう人は、決まってあることが欠けています。
「謙虚さ」です。
謙虚さがないために、つまらないところでつまずいたり、揉めたり、人間関係がおかしくなります。
疲れたときには、自然とため息が出てしまいます。
体の中に二酸化炭素がたまり、体が排出したがっている赤信号です。
しかし、疲れたときにため息をついてしまっては、自分で余計に疲れを自覚してしまいます。
お返しを期待するのはやめることです。
好意を目的としたプレゼントはいいのですが、お返しを目的としたプレゼントはよくありません。
お返しは期待するものではありません。
時間は前にしか進みませんが、人生では、時には後戻りしなければならないときがあります。
前に進むだけが人生というわけでなく、時には立ち止まって、後戻りをすることで、よい結果が生まれてくることもあるのです。
私は高校卒業後、大学受験に失敗し、浪人をしていた時期がありました。
大きなことに挑戦した結果、途中で挫折することがあります。
自分のレベルを大きく超えた仕事は、乗り越えたくても、途中で行き詰まります。
難易度が高すぎると、何が悪いのかすらわからないこともあります。
「今の環境がいけないんだ。環境が変われば少しは、変わるかもしれない」
こんな愚痴をこぼしている人が、ときどきいて残念に思うことがあります。
自分の不幸を環境だけのせいにしているのです。
毎日の生活の中に、何か新しいものを取り込んでみましょう。
いつも同じ毎日では、平凡すぎて飽きてしまいます。
「いつもと違う」ということは、それだけで新しい発見になります。
いろいろなことを大事にしていくことは、それで結構なことです。
しかし、すべてを最高に大事にしていこうとすると、何もできなくなってしまうので気をつけることが必要です。
大事にすればするほど、時間、体力、精神力、お金などが必要とされるため、中途半端になります。
普通にできそうなことができたときは、嬉しいものです。
しかし、それ以上に嬉しいのは、できそうもないことができたときの喜びです。
ダメだと思っているときほど、できたときの喜びは、何倍も大きくなります。
1日に1つは、好きなことをしましょう。
せっかくの1日を朝から晩まで好きなことすらすることができなかったというのでは、当然元気も出てきません。
嫌なことをいやいややったところで、やはり元気は出ないのです。
挫折は、挑戦した人だけが味わえる特権です。
挑戦をすればするほど、大きな挫折も味わえるチャンスが巡ってきます。
挫折とは、響きこそ悪いですが、それほど悪い経験ではありません。
「いつか幸せになる」という目標は、立てないようにしましょう。
いつか幸せになることを最終目標にしてしまうと、つまり、今は幸せではないということです。
自分の命を使い果たすぎりぎりでようやく「幸せを感じる」というのでは、人生のほとんどは不幸だったということなのです。
世の中には、生きるためにルールがあります。
社会に出れば、挨拶の仕方や電話対応、コミュニケーション、社交辞令など「世間のルール」というものがあります。
しかし「世間のルール」以前に、あなたがすでに持っている「自分のルール」というものがあるはずです。
私はその人がどのくらい余裕があるのかを見るときには、いつもごみ箱を見るようにしています。
初めからきれいな部屋は、きれいで当然です。
しかし、ごみ箱のような普段汚いところが、どれだけきれいにできているかによって、その人の心のきれいさがうかがえるのです。
人生をうまく歩みたければ「運命の流れ」というものに身を任せることです。
自分の人生を思うようにコントロールしたい気持ちもあるでしょうが、そのコントロールにも限界があることに気づきましょう。
人の力では、及ばない神秘的な力がこの世にはあるのです。
人間には、外側と内側の2つの面があります。
外側は、着ている服であったり、持っている物であったりします。
それに対して内側は、心であったり、知性や品性であったりします。
芝居やミュージカルなどの舞台劇は、2部構成が定番です。
前半に第1幕があり、後半に第2幕があります。
第1幕は「夢と希望を持ってチャレンジしたものの、トラブルの連続で思うようにいかず、諦めかける」という内容が定番です。